俺に愛されて当然


そう思えない彼女だからこそ


こんなに愛おしいのかもしれない


控え目


とは少し違う


謙虚


とも少し違う


自然な彼女


あるがままを


あるがままに


受け入れてくれる


そんな彼女の口から


「准君…キラキラしててかっこいいよ」


なんて言葉がこぼれたら


頬が


目元が


顔全体が


熱くなるのを止められない



「ふふっ。」


まるでしてやってり的な微笑みで


俺を見つめる


なんだか


悔しい


「っ…」


そう


悔しいほど


彼女への愛おしさが溢れ出してきて


大切な彼女を


膝に抱えたまま


抱きしめる


柔らかな髪に


何度もキスをし


小さな背中を撫でる


少しすると


ゆっくりと彼女の両手が俺の背中にまわり


しがみつくかのようにシャツをキュッと握りしめる


こういう小さな仕草に


胸の奥が掴まれたかのように


キュンとしてしまう


何気に乙女な俺発見


そして


相反するように


抱きたい


と思う


男な俺も出現