岡「だから○○は俺に何でもできるんだよ」


「えーっと…それは…達人の上ってこと?」


岡「ぐふっ」


また吹き出した


彼のパーソナルスペースが私に対してないってことは


私が彼にいつでも接近できて


なんでもできるってことだから


「やっぱり達人の上だよねぇ」


岡「っ…くっ…」


私の片手を握りしめたまま


二つ折りになって


文字通りお腹を抱えて


声を出さずに笑っている



ムーッ



二つ折りに突っ伏したまま全然笑いの波がひかない彼



そんなにおかしいかなぁ



目の前にある広くて逞しい背中がずぅっと震えてるから


なんとなく


覆いかぶさってみる


「ほら!おさえこみーっ!」


確か柔道とかでそんなのなかったかな



覆いかぶさってみると


思ってたよりももっともっと広くて逞しい



そしてあたたかい



小刻みに震えたままだから



なんだか心地いい振動とあたたかさで


安心感もすごくて



眠気を誘われる



んー眠いなー


と思った途端


グルン


と体がまわって



何がどうなったかわからないまま


彼の膝の上に抱き込まれていた



岡「○○…」


笑いすぎたのか少し潤んだ目


岡「俺にめちゃくちゃ愛されてる自覚ある?」


な、なんなのぉーっ\(////)


脈絡のない言葉に


一気に体中の血が沸騰する