彼の反応からみて


やっぱり武道の隠れた才能


は、ないっぽい



ちょっと残念



もしあったら


なんだか


[彼と付き合う運命だった]


って感じがしたから



岡「だからさっきからキスしてきたのか…」


片眉上げての納得顔


「…不意打ち、三回も連続でできたから。
自分でも気がつかない秘めた才能がーって思ったんだよね」



岡「ぐふっ」


慌てて笑いを噛み殺し


口元に手をやり


横を向いてしまう


「……そんなに笑わなくてもいいのにー」


私の言葉に



横を向いたまま肩を震わせている



…いくらなんでも感じ悪いんじゃない⁈



でも苦しそうに必死に笑いを堪えようとしている姿が


逞しいのに小刻みに震える肩が



それにあわせて揺れる髪先が


キラキラキラキラ



またまたかっこ可愛くて


キュンとしてしまって



きれいな人は得だなぁ、と思う


岡「あのさ」


やっと笑いがおさまったのか


私の顔を覗き込むように話し出す



岡「パーソナルスペースってわかる?」


「えーっと、入られると不快に思う距離のことかな」


岡「ん。それ、俺にとって○○のパーソナルスペースはないからさ」


どういう意味⁈