彼の黒々とした大きな目に心臓まで射抜かれる




岡「ん?」





早く本当のことを吐けと




艶やかな視線が促してくる




くっきりと入った二重の下にある


三白眼になりそうでならない絶妙な黒目





至近距離で見つめられると




その中に自分がうつっているのがはっきり見えて




またもや体がカッと熱くなってしまう




「・・・・・・・・・くすぐったいから・・・・・・・ちくちくするし・・・・・・・」




前にも言ったのに




忘れてて聞いてきてるの?




それともわかっててわざと?




岡「ああ・・・・・・」




納得した表情ってことは忘れてたんだね




岡「キスするときね」





だから--------そういうことをわざわざ口に出して確認するのはよくないってことを



三宅さんに教わってきてほしい-------っ





岡「じゃあ…今日はいっぱいしてもいいね」



そ、それはそうだけど




そんなこと



嬉しいけど


いっぱいしたいけど






いや、仕事もあるし





黙ったままの私に畳み掛けるように言葉を重ねる




岡「久しぶりのくすぐったくもちくちくもしないキス・・・・・・・する?」




ゆっくりとした瞬きの後に




両唇端をほんの少しあげて




目がやわらかく細められて




微笑むから




「うん・・・・・・したい」




素直に言葉がこぼれ出た