岡「終わっちゃうって…」

なんでそんな言葉尻を口に出して聞いてくるのー⁈

そんなのわかるよね?それともわかっててなの?

恥ずかしさのあまり顔をそむける。

それなのに頬を大きな手に包まれ、戻される。

岡「かわいすぎ…」

大きな瞬きのあとに両口角がゆっくりあがり

ふんわりと微笑まれる。

黒々と濡れたように光る瞳の中には私しかうつってなくて

とてつもない幸福感に包まれる。

岡「好きだよ」

ちゅっ

岡「○○」

ちゅっ

岡「全部好だよ」

ちゅっ

耳元から頬へ

頬から目尻へ

目尻から唇へ

優しいキスが何度もふってくる

細められた目に溢れるような愛情を感じて

たまらなくなって

彼の首筋に手をまわした。

岡「んっふふっ。」

喉の奥で笑う。

どうかこの人がいつも幸せでありますように

と願う。

抱きついている彼の首が横をむき、

時計のほうをチラッと見た。

岡「……」

彼の首筋に抱きついて

キスの雨をふらされて

とろんとしてしまっていたんだけど

「…あ、時間だね?」

岡「…もう一回する時間はないかな…」

はい⁈

またそんな女の子に言わないでほしいことを言うし。

飾らないとこも好きなんだけど…。

岡「残念。」

なんだか余裕の微笑み。

ちょっと悔しく思っていたら

岡「○○が俺にされることはなんでもOKだって言ってくれたのになぁ~」

なんて耳朶に唇を触れさせながら囁いてきた


言ったよ。

言ったけど。

わざわざ口に出さなくていいのにー。

岡「んっふふっ。真っ赤っかだね。」

「いじわるっ」

岡「○○限定でいじわるしたくらなっちゃうんだよね。」

限定、には弱いけど。

やられっぱなしじゃないぞ!と

「好きな子にはいじわるしちゃうんだね?」

って精一杯余裕の顔をして言ってみたら

「…っぁんっ」

耳朶を甘噛みされ

そのままゆっくりと耳のかたちにそって舌を這わされる

「…んんっ…ぁ…っ」

さっきまでの熱が冷め切ってない体は

すぐに反応してしまう。

岡「ふふっそのとおり」

耳元かは顔をあげ、いたずらが成功した子供みたいな笑みを浮かべて私の鼻に鼻をつける。

やっぱりかなわないよ。

岡「あ、そうだ。」

そう言うと彼は引き出しのほうへ行き、ゴソゴソしだした。