新曲にむけての撮影で久しぶりにメンバ-で集まる。


井「お~!エベレスト~!」


通路の反対側から大きく手を振りながらイノッチがやってくる。


井「雪焼けしてね~なぁ」


そう言いながら俺の頬をみよんと伸ばす。


岡「痛いんだけど。」


井「あいかわらずおもしろくね-反応だな。」


岡「まだエベレスト行ってないし。」


井「そんなのわかってんよ。だからそこをあえておもしろく返さなきゃしょうがね-だろ?」


イノッチが俺に求めているものがよくわからない・・・。


その上レベル高そうな・・・。


井「岡田-。遠い目してんじゃね-よ。」


両頬をつままれ覗き込まれる。


井「あ、そうだ。お前肩ズンって知ってるか?」


もちろん知らなかった俺はイノッチから詳しいことを教えられた。


イノッチには前にも壁ドンを教えてもらって彼女にためしたらすごくかわいい反応されたんだよな。


そんなわけで俺は今回もイノッチの教えてくれた肩ズンを信じたわけで・・・。









「それで私を肩に担いでくれたの?」


岡「・・・ん。」


だけど・・・


なんだか壁ドンの時と彼女の反応が違うような・・・。


「くくくくくっ」


かわいい顔をくしゃっとしながら笑う彼女。


もしかして・・・


「あのね、肩ズンってこういうことだよ?」


そう言って隣に寝ていた俺の肩に彼女が


コテン


と頭を寄りかからせてきた。


岡「・・・・・・イノッチ・・・」


「くふっ。やられちゃったね~?」


楽しそうにでも騙された俺に気を使って笑い声をおさえようとしているのか・・・。


閉じたままの口元から笑い声がもれる。


「なんて説明されたの?」


岡「・・・今流行ってるから喜ばれるぞって。お前みたいに力がないとできないことだからなって」


「ぶふっ」


俺の説明でまた彼女がふき出した。


「・・・んっふっふっ。うん、准君の肩に担がれて・・・ふふっ・・・嬉しかったよ?」


笑ってるし。


「あのね、准君の背中が大きくて逞しくて・・・なんていうか・・・」


岡「担がれてるとき?」


「そう。・・・こんなこともしてくれるんだな~って驚いたけど・・・なんか特別っぽくて嬉しかったよ?」


どんな時も楽しく考えられる彼女らしい・・・フォロ-・・・。


イノッチめ・・・。




・・・まさか?!



岡「あのさ・・・ホワイトデ-って・・・その・・・食べさせあったりするんだよね?」


「え?」




・・・やられた・・・。




「食べさせあうって・・・あのパスタの時の?」


岡「・・・そう・・・。」


彼女のこの反応・・・。


健君・・・やれらた・・・。