岡「……くっ!…っ」

息をつめたような荒い吐息が首筋にかかり

彼の体から力が抜けた。





2人ともしばらく呼吸が荒いままで

汗をかいている体が熱い

岡「……○○…」

「…うん?」

岡「好きだよ…」

そんな言葉を

壮絶なまでの色気を漂わせながら囁くなんて

岡「んふふっ…真っ赤。」

そんなの赤くなるに決まってるよーっ!

もぉーっ!

岡「んふふっ。そんな顔して睨んでもかわいいだけだけど。好きって言ったらダメなの?」

ダメなわけないじゃん。

好き、なんて毎日だって言われたいもん!

だけどあんまりにもかっこよすぎてクラクラしちゃうんだよ。

岡「ん?」

「だって…」

岡「ん?」


「私ばっかり…好きになってく気がするから…」


好きって感情がどこまでも湧き出てくるってはじめて知ったから。

あるときはコンコンと湧き出て

あるときはシンシンと降り積もり

好き

で埋れてしまう

岡「…俺もだよ」

背中に優しく両手がまわり

彼の指先から愛おしさが流れ込んでくる


私を見つめる彼の瞳が

愛おしさで溢れてみえて

すいこまれそうに思える。

岡「○○…」

彼の唇がゆっくりと近付いてきて

触れそうになった瞬間に

ふと疑問に思ってたことを口にしてしまった

「なんで肩に担いだの?」

岡「………」

大きな目がパチクリと瞬きをした

「あの…今日私を肩に担いだでしょ?なんでかなーって不思議だったから」

いつもならお姫様だっことか…だよね?

なにか仕事の影響なのかな?

そういう役とか?

担ぐ役なんてあるかわからないけど。

岡「…肩ズンって…」

「え?」

岡「イノッチが…流行ってて喜ばれるからって言うからしてみたんだけど…」