ガチャガチャッ

ゴトッ

ガサガサガサッ

いただいたものが沢山あり、大きな音がしてしまう。
もう寝ているであろう彼女を起こさないように、と思うのに。


靴を脱いであがり、荷物は朝までそのまま玄関に置いておこうか、と思ったら

カチャッ

タタタタッ

バフッ



リビングのドアが開き、彼女が俺の胸に飛び込んできた。


岡「○○、起きててくれたの?」

「おめでとうっ!」

小さな手が俺の背中にまわり、思いっきりしがみついている。

岡「ん…ありがとう。」

何度も言われたお祝いの言葉。
でも何度言われても嬉しい。
それなのに

岡「背広、脱いでもいい?」

照れ臭くてどうでもいいことを言ってしまった。

「あ。シワになっちゃうよね」

自分が抱きついていてシワになると思ったのか、慌てて離れようとする。
俺の胸元から離れようと顔を離した彼女の頬は薄っすらと上気していて

痺れるような熱が背中を走る。

「あっ!」

背広を脱ぎ落としながら、彼女の細い腰をきつく抱き寄せた。

そのまま彼女の細くしなやかな首筋を舐 め上げ耳朶を甘噛みしながら囁く。

岡「…いい?」

「え⁈」

急な展開に戸惑う彼女の耳に舌を差し入れ柔らかく舐め上げる。

岡「ベッドに連れてくよ?」

「っっ⁈」

返事を待たずに彼女を抱き上げた。