偶然にもバレンタインデーに剛君からもらったチョコ。
剛君が何の意味もなくくれたのはわかってたけど、バレンタインデーだってことに気づいた俺はついからかいたくなってしまった。
からかうというか、かまってほしかっただけで。
そんな軽い気持ちだったのに。
なんで口移しでチョコ食べさせられてるんだ⁈
岡「んーっっっ‼︎」
甘い甘いチロルチョコ。
さっき食べたのより数倍甘く感じるのは…
剛君のせい?
くちゅっ
濡れた音をたてて唇が離れた。
いったいどうしてこんな展開になったんだかわからない俺は呆然と剛君を見つめる。
すると剛君の首筋と耳元がほんのり赤くなってきて
森「おまえさー…」
沈黙に耐えか寝たかのようにボソボソ話し出す剛君。
森「三角関係とか、バカじゃね?」
岡「三角関係って?」
話の脈絡がないって前に剛君に言われたけど、剛君だってそうだと思う。
森「なんか…雑誌かどっかで言ってただろ?…健と俺がどうのとか。」
こめかみを指でガシガシ掻きながらポツポツ言葉をつなげる。
岡「…思い出せない。なんの雑誌?」
だいたい剛君が俺の記事とか読んでるなんて。
森「んだから…てめーが健のことが気になるのに健は俺のことが好きだから…とか。」
岡「あ…anan?」
二週間に一回のananの連載。
あの「けんちゃん」の欄のことだ。
森「くだんねーこと考えてんなよっ。」
岡「あーうん、ごめん。なんとなく思ったまま書いただけだから。」
剛君の気分を害してたなんて。
20年近く一緒にいる甘えか…。
もっと考えてんなよっ行動しなきゃな。
森「ちっ」
軽い舌打ちが聞こえたかと思ったら
掴んでないほうの手が伸びてきて、俺の頭を抱え込んだ。
胸元に抱き込まれた俺は
やっぱり剛君は細いな
なんてぼんやり考えていた。
森「お前も同じだ…」
岡「え?」
森「だから…三角関係なんかじゃねーから。」
それは…
森「わかったか⁈」
そんな怒った口調で言われたらよくわからないけど。
岡「え…っと…。」
俺の態度に焦れたのか剛君が
森「だからっ!お前のことだって大事だって言ってんだよっ!比べたりすんなっ!」
怒鳴った。
剛君が何の意味もなくくれたのはわかってたけど、バレンタインデーだってことに気づいた俺はついからかいたくなってしまった。
からかうというか、かまってほしかっただけで。
そんな軽い気持ちだったのに。
なんで口移しでチョコ食べさせられてるんだ⁈
岡「んーっっっ‼︎」
甘い甘いチロルチョコ。
さっき食べたのより数倍甘く感じるのは…
剛君のせい?
くちゅっ
濡れた音をたてて唇が離れた。
いったいどうしてこんな展開になったんだかわからない俺は呆然と剛君を見つめる。
すると剛君の首筋と耳元がほんのり赤くなってきて
森「おまえさー…」
沈黙に耐えか寝たかのようにボソボソ話し出す剛君。
森「三角関係とか、バカじゃね?」
岡「三角関係って?」
話の脈絡がないって前に剛君に言われたけど、剛君だってそうだと思う。
森「なんか…雑誌かどっかで言ってただろ?…健と俺がどうのとか。」
こめかみを指でガシガシ掻きながらポツポツ言葉をつなげる。
岡「…思い出せない。なんの雑誌?」
だいたい剛君が俺の記事とか読んでるなんて。
森「んだから…てめーが健のことが気になるのに健は俺のことが好きだから…とか。」
岡「あ…anan?」
二週間に一回のananの連載。
あの「けんちゃん」の欄のことだ。
森「くだんねーこと考えてんなよっ。」
岡「あーうん、ごめん。なんとなく思ったまま書いただけだから。」
剛君の気分を害してたなんて。
20年近く一緒にいる甘えか…。
もっと考えてんなよっ行動しなきゃな。
森「ちっ」
軽い舌打ちが聞こえたかと思ったら
掴んでないほうの手が伸びてきて、俺の頭を抱え込んだ。
胸元に抱き込まれた俺は
やっぱり剛君は細いな
なんてぼんやり考えていた。
森「お前も同じだ…」
岡「え?」
森「だから…三角関係なんかじゃねーから。」
それは…
森「わかったか⁈」
そんな怒った口調で言われたらよくわからないけど。
岡「え…っと…。」
俺の態度に焦れたのか剛君が
森「だからっ!お前のことだって大事だって言ってんだよっ!比べたりすんなっ!」
怒鳴った。