さっきまでのふざけていた雰囲気はなく、痛いぐらいの眼差しで私は射抜かれた。

○○「…逃げないよ。」

私のワガママを笑って聞いてくれた彼。
出来ることならなんでもきいてあげたい。

○○「…ワガママきくよ?」

熱い視線がゆるみ、大きく見開いた。

岡「…じゃぁ…もっと一緒に写真撮りたいな」

それって…岡田さんも私とのツーショット写真、欲しいってこと⁈
岡田さんが⁈私と⁈

岡「またそんな意外そうな顔して…」

○○「え?」

突っぱねるように置いてあった私の両手を優しく掴み、彼の首に絡めるように置かれる。

岡「○○はすぐ忘れるね…俺、○○が好きなんだよ?」

そ、そんなストレートにっ!ギリシャ彫刻のようなお顔でっ!おでこくっつけてっ!吐息がかかる距離でっ!
言ーわーれーたーらーっ‼︎

岡「…ククッ。真っ赤。」

そりゃ真っ赤にもなるよーっ‼︎
岡田さんは自分の顔や目力の威力をもっと正確に把握しないとダメだよ。

真っ赤になったまま何を言えばいいかわからず口をパクパクさせている私。

岡「忘れないように、思い出すように、きっちり教えなきゃね…」

そうつぶやいてる岡田さんの顔は…なんだか色っぽくて、いやらしいような…。

○○「しゃ、写真!うん!撮ろうっ!」

裏返った声で叫んだ…。