岡「隠し事されるのは嫌だな」

にこにこ顔でそんな脅迫まがいなこと言われても…やっぱりフシダラナオンナとか思われたくないし…いや、もう遅い⁈

とにかく視線を外したい!
至近距離での彼の目力は絶対に逆らえないから 。
その目で見つめられると…頭の中がボーッとして、心臓が超特急になって、とにかく大変になっちゃう。

顎にかかった手を外して…はずれないー。

岡「ダメ。」

甘さを含んだ声でダメ出し。腰が砕けそうな声。
彼の手首を握ったまま力が入らない。

「だって…淫らなんだもん。岡田さんが好きな守ってあげたいようなかわいい女の子はそんなことしないよ…」

岡「…淫ら…って…」

もう彼の目にうつるみっともない自分を見ていられなくなった。
彼に嫌われたくないのに。

たまらなくなって目を閉じた。
この場から早く逃げ出したい。

岡「淫らなことって何?」

「寝てる岡田さんに…キスしようとしたの…ごめんなさい」

岡「…キス…だけ?」

あぁ、彼はいつから起きてたんだろう?
私が手や顔を触っていたのも知ってる?

「手を握って…顔を撫でたり…しちゃったの」