彼がオフの土曜日。
午前中だけなんだけど、そんなことすごく珍しい!

岡「午前中だけなんだけど…よかったら遊びに来ない?」

二日前の夜、電話で誘われた。
携帯の受話器が彼の口のように感じられて、部屋で一人真っ赤になりながら話してる私…変だよね^^;。
でも受話器って耳元で囁かれてるのと同じように感じるから…彼の包み込むような低音を耳元で聞かされたら誰でも真っ赤になっちゃうよね?

そして土曜日。

岡「いらっしゃい」

彼はいつもの仕事用の顔ではなく、オフの日の顔で迎えてくれた。

ちょっと寝癖がついてて、そんなところが完璧に整った顔に隙をつくっていてかわいい。

彼がいれてくれたコーヒーを飲みながら少し前に話題になっていた映画のDVDをみる。

…あんまり…面白くない…ような…。

人それぞれ好みがあるし…。

彼はどうかなぁ?と横を見たら

寝てた。

それはもうスヤスヤと。
大きなソファにもたれて気持ちよさそうに。

彫りの深い顔に長いまつ毛が影を落とす。
薄めの唇が少し開いていて優しい音がしている。

やっとのオフなのに…。
映画はじまってまだ少しなのに熟睡しちゃうぐらい疲れてるのに…。

私を誘ってくれたんだね。