まるで朝ごはんみたいな夕飯になっちゃった。
でも彼がずっと優しい目で私を見つめながら食べてくれて、美味しいって言ってくれたから思い切って作ってきてよかったな。

夕飯のあと食器を洗うと言ったら食洗機あるよと言われた。
でも…使い方わからない(笑)。
うちにはないもん。

食洗機に食器を入れ洗剤をいれるところまではなんとか出来たけど、なんだかいろんなモードがあってどれにしたらいいかわからない。
通常の?でもトマトソースだから念入り?

食洗機の前にしゃがみこんでいたら彼が後ろから私に覆いかぶさるようにきてスイッチを押した。

「これで大丈夫。ありがとう。」

ひゃあーっ(///)
耳元で後ろから話すのはやめてーっ、

岡「鳥肌?」

私の大好きな声でそんなとこから話されたらゾクゾクして鳥肌がたっちゃうんだよぅ!

そんなことも知らない彼は私の鳥肌たちまくりの両腕を撫でながら

「寒いの?」

なんて聞いてきた。さすがにまだ寒くないし。
なんて答えるべき⁈

「体調悪い?」

そんな心配そうな彼の声。
違うの。
でも後ろから抱きしめられるような状態で耳元で話されたらゾクゾクしちゃって答えられない。

「…ひゃっ!」

答えない私をやっぱり体調が悪いと勘違いした彼が私を抱え上げてソファまで運んでいった。

優しくソファにおろされ、前髪をかきあげられる。

「熱は…ないかな。」

今発熱しちゃうーっ‼︎

「だ、大丈夫だからっ!」

これ以上何かされたらほんとに発熱しちゃうよ。
必死に元気感を出そうとする私を彼は疑わしい気に見つめる。

だーかーらーその目力、兵器級ですからーっ!
無言で私を心配気に見つめ続ける。
ああ、なんだかすごく悪いことしてる気分。
たまらなく目線を逸らした私をなおも心配気に見つめ続ける彼。