○日の午前。
目覚ましより前に起きてしまった…遠足の子供かいっ⁈と1人ツッコミ。
だって午後彼の家に行くんだもん。
まだ時間はたっぷりあるのに落ち着かないよ~>_<

とりあえず服を選ぼう!
って本当は何日も前から選んでるんだよね…ただ決まらないだけで。
いつもは会社帰りとかだからちゃんとしてる系だけど、今日はまったく違うわけでだから彼がどう思うかグルグル悩んで…決まらなないー。

ベットの上には服が山盛り…。
目指すはがんばりすぎてないちょいかわみたいな。それってどんな⁈

彼はグレーが多いよね。
ってことは私も…グレーにしちゃう⁈
いや、いや、引かれると困るし。

結局無難な感じになった。

服選びで汗をかいたからシャワーも浴びて、ついでに美顔スチーマーもしちゃう。少しでも…ね。
一通り準備が出来たらもう出なければな時間になっていた!

慌てて電車に飛び乗ってなんとか間に合い、彼のマンションのチャイムを押す。
カメラ付きだからどこを見て待てばいいか困ってエントランスをキョロキョロしてしまった。

[どうぞ]

彼の声と共にマンションの入り口が開いた。

彼の住む階にエレベーターがついたら彼が前で待っていてれた。

「いらっしゃい」

ふわぁーんっ(///)!
オフの彼も素敵すぎる~っ(///)!

グレーのTシャツと黒のデニム。ただそれだけなのに。
Tシャツの袖から出ている腕が逞しくて。

ぽーっとしてたらエレベーターのドアが閉まりかけて彼が笑いながら手でおさえてくれた。

「おじゃまします」

玄関を入ったらもう彼の匂いでいっぱい。
んん~いい匂い。

初めてあがった彼の部屋は落ち着いた家具と置物があった。
そして本。
壁いっぱいぐらい本がある。

「あ、有川浩の新刊!」

手前に置いてあったハードカバーを手にとった。

「読む?」

キッチンからマグを二つ持った彼が来て言った。

「え?でもこれ、出たばかり…だよね?もう読み終わったの?」

コーヒーをテーブルに置いた彼がやってきた。

「買ったけど…読む時間がなかなか…ね。」

映画の撮影が立て込んでて大変なんだろうなぁ。

「じゃあ遠慮なくお借りします。」

岡「…一回ね。」

「え?」

彼が小声で何か言ったけど、聞き返しても微笑んでるだけで答えてくれない。

岡「コーヒー、ミルク入れるよね?」

「うん。」

なんか誤魔化された感じ…。

猫舌な私はいつも冷たい牛乳をそのままいれるのだけれど、なんで彼が知っているんだろう?
彼は冷たい牛乳を入れてくれた。

「いただきます。」

一口飲んだら

「美味しい!」

岡「よかった」

ブラックのまま飲む彼は自宅に溶け込んで一枚の写真のよう。
マグの取っ手にかけた指がセクシーすぎると思う私はマニアックかなぁ。

そのまま2人で好きな本や話題の本について話した。
本の好みは違うけど重なる部分もあって話はつきない。

好きな人と趣味が同じっていいな。