初夏、一般の人にとって、朝晩の散歩は気持ち良く感じますが、重度自閉症児者の中には、「目的が無い」散歩に苦痛を感じる人も少なくありません。
自閉症の人は、「先が見えない」、見通しのつかないことに不安を感じることがあり、時にパニックを起こします。
幼い時から、すでにルーティンになっている目的がある外出などは問題ありませんが、何にもない野山のハイキングに誘っても、楽しむことができない人は多くいます。
そんな時、スタンプラリーを応用すると上手くいく場合があります。
予め、目的地を決めておき、その場所に着いたらスタンプを押してあげる。
全てのページにスタンプが押されたら、何かしらのご褒美(トークン)と交換します(これ大事)。
なんなら、導入初期の場合は、ポイントに到着するごとにトークンをあげて強化するのもありですね。
例)
1、このイラストの場合、左側の空白部分に到着ポイントの写真を添付しておきます。
2、同じ場所にたどり着いたら、スタンプを押す。
3、ページをめくって、次の場所を目指す。
4、最後は、自宅の写真を用意して、家に帰ったらご褒美と交換する(思いっきり褒めてください)。
いくらでも応用できますから、発達状況に応じてアレンジすると良いと思います。
目が離せないくらいの超多動児が、これを応用して目的地に行き、家に帰るようになりました(手繋ぎは必須ですが)。
ただし、新たな取り組みは、日常生活の中で即実践してはいけません。
事前に、個別課題活動等で訓練をして、成功体験を重ねてから日常の生活にフィードバックしてください。
日常の生活は、思いがけないハプニングがありますから、それらに対処できるだけの手段を試行したり訓練して、短い距離から始めて行きます。
そして確実になったものを、日常生活に取り入れます。
いきなりや、支援者の思いつきでというのは、時に混乱を招きますから、ゆっくり焦らず支援を進めていきましょう。
