変額終身保険は、株式や債券を中心とする「特別勘定」で運用される保険で、中長期で見るとインフレリスクに備えることができる保険でもあります。
一般の終身保険より保険料が安く、死亡保障には最低保証があることから使い勝手のよい終身保険でもあるのですが、多くの保険会社が販売をやめてきた経緯があり、現在の取り扱いは限られています。
変額終身保険のしくみ
変額終身保険は死亡保障が生涯にわたって継続する終身保険の一種です。一般の生命保険は資産を「一般勘定」として保険会社がまとめて運用するのに対し、変額終身保険は株式や債券を中心とする「特別勘定」で運用され、その運用実績次第で解約返戻金や保険金額が変動します。
運用実績が良ければ、死亡・高度障害時には基本保険金に変動保険金が上乗せされた保険金が支払われます。逆に、運用実績が悪くマイナスだった場合でも、死亡保障の基本保険金額が保証されます。ただし、解約返戻金には最低保証はありません。
かつては多くの保険会社が取り扱ってきた変額終身保険ですが、2005年の保険業法改正で保証している死亡保険金の責任準備金の積立が義務化されたことで、販売を取りやめる保険会社が続出。
現在、新規で販売しているのはソニー生命のみになっています(有期型の変額保険まで含めると他にも扱いがあります)。
変額保険の販売が好調だった1990年後半以降は、一般の終身保険が保険料を決める予定利率(言い換えれば保険料の割引率)を下げてきた中、変額終身保険は高い状態が続いてきたため、終身の死亡保障を割安に確保できる点からも人気を博してきました。
変額終身保険の特徴
変額終身保険の特徴として、資産が特別勘定で運用されるという点が挙げられます。
国内外の株式や債券等、運用対象の異なる特別勘定が複数、用意されています。契約者自身が特別勘定を選択し、積立金の移転(スイッチング)も行うことができます。通常、サイトの個人口座内で簡単にできるようになっています。
死亡保険金に最低保証がある上、運用実績次第で積立金が増化する可能性もある点から、保障と投資を兼ねたインフレ対応型の保険商品といえます。