昨日からの続き

NASAの宇宙飛行士は、毎日二時間ずつの訓練を二年間行うそうです。

その訓練の大半は「トラブルをいかに解決するか」というものです。

例えば、エンジンが停止したとか、耐熱タイルが剥がれ落ちたとか、アームが動かない・・・など、様々なトラブルを起こさせ、宇宙飛行士がそれを一つずつ解決していくという訓練です。

人間の精神というのは(よく出来ているのか、出来ていないのか、わかりませんが)千時間を超えたあたりから、その人間の本質的な性格が出てくると言います。

どんなに我慢強い人でも、元々が短気であるとか、すぐにイライラしたり、怒りっぽかったりする場合、千時間くらいまでは何とか我慢するそうですが、それ以上は無理なようです。

そしてついに、千四百時間の訓練を達成する前に、何か「感情的な」言葉を叫んでしまうんだそうです。

「こんちくしょう」、「なんでだよ?」というような言葉です。

そして、そう叫んだ瞬間に、訓練の指導官は「あなたはもう帰っていいですよ。」と言うんだそうです。

宇宙飛行士の候補者というのは、みんな優秀な頭脳の持ち主ですから、技術や知識に大きな差はありません。

最終的に重視するのは、訓練の過程において、「感情的にならない人」であるかどうか、ということだそうです。

「感情的な」部分を持っている人は、どんなにそれを自分の意志で押し込めようとしても、必ず出てしまうのだそうです。

それでは、今まで日本人の中で、宇宙飛行士に選ばれた人を考えてみます。

毛利衛さん、向井千秋さん、若田光一さん、野口聡一さん、、、この人たち「感情的ではない人たち」が魅力のない人たちなのか???

この点を考えてみると「感情的でなければ、人間として魅力がない」という論理は、とても乱暴であり、尚且つ間違った論理であるということに気が付きます。

「感情的である」ことが人間の魅力を作っているわけではないのです。

「感情的であることが人間的魅力だ」と言い切ってしまうことは、簡単です。

しかし、それには同調せずに、自らの「感情的な」を克服することのほうが、「人間として魂磨き」になり、楽に生きることが出来るようになります。

「感情的な」を克服することは、「楽な生き方」をするためにとても大事なことなのです。