コロナの影響で活動が
全く出来ない状態になり、
合同の練習も全くしていなかった
アマチュアバンド。
昨日、久しぶりにそのバンドメンバーが集まった。
バンドのリーダーが急逝したためである。
普段の生活では
いわゆる超ハイスペックの人なのに、
趣味の音楽の場では
他の人にどこまでも優しく、
自分にも優しい人だった。
その人がいると、自然と笑いが起きた。
小さなアマチュアバンドでも、
くだらないことで摩擦が起きる。
けれどリーダーはいつも
どちらも立てて不思議に上手くおさめてしまった。
リーダーが発言すると、
まぁそれでいいよね、という空気が流れるのである。
他の人の良いところを見つけるのも上手だった。
私もその恩恵を受けた1人である。
「今、どんな曲を考えているの?」
と聞かれて、レッスンを受けていた曲の
「Lover come back to meをやりたいです」
と答えて、一節披露すると、
ちょっと首を傾げて
「ちょっと苦しそうだね〜」と言い、
「ナット・キング・コールのアレンジより、Jちゃんにはこちらの方が合うと思うよ」としてミルドレッド・ベイリーのバージョンを聞かせてくれた。
女性ボーカルのバージョンはゆったりと流れ、
私の得意な音域を中心にしていて、
無理矢理アップテンポで歌うよりも、
歌詞を一旦、自分の中に取り入れてから出すことができた。
一瞬で私のボーカルを良い方向に
導いてくださった一件だった。
そして、その後
この曲で初めて私もソロを持たせて貰った。
それまで、コーラス担当だったのだが
センターマイクデビューをさせてくれたのは
リーダーだった。
そして、終わった後に手放しで
褒めて貰ったのも、くすぐったい記憶である。
会社を辞めて、
大学生になると決めた時も
幾つになっても、
学びに遅いことはないから
一生懸命やりなさい!と背中を押してくれたのも
この人だった。
昨日、御遺族様とお話しさせて頂いたのだが、
メンバーみんなが
それぞれの感謝の思いを伝えたくて、
そのパワーに圧倒されてしまい、
エピソードをお話しせずに終わってしまったので、
ここに記したくなった次第。
誰の目にも触れなくていい。
きっとリーダーは空のどこかで気づいてくれる。
いただいた笑顔やアドバイスを忘れずに
胸に残して、いつかまたどこかで
Lover come back to me を歌うことをお約束します。
最後に…。
リーダー、
今は大好きな宇宙の旅に出られているのですよね。
音楽を奏でる星は他にはありますか?
宇宙の果ては見えましたか?
私達が追いつくまでに、
また新しい曲を考えておいてください。
ご冥福をお祈りいたします。
