猟犬について
わたしにはわからない
わたしを含め、家族たちは
猟とは無縁な人種だからである
これは、あくまで
ウチにいた君についてであるが
君の鳴き声は、とてもとても変だった
君が来て、しばらくした頃
「あなたのウチのイヌは、へんな鳴き方をする」
と、隣のおじちゃんに言われるくらいには
変な鳴き方だった
ブゥーンと、旦那の車が帰ってくれば
「アゥ!アゥ!アゥ」と、小学校の体育館に
君の声がこだまする
ビューンと、私の車が帰ってくれば
「ア〜ゥ、アゥ‼︎ あーぅ!アゥ‼︎」
まるで、三年ぶりの再会のような
大歓迎をうけ、わたしは帰途につく
「俺には、あれほど喜んでくれない」
なげく旦那は、
雨の日も、風の日も、雪の日も
朝の散歩を欠かさないのだから
そりゃあ、そう言いたくもなるだろう
三年ぶりの再会は、
わたしや家族が
一日中出かけていようと
10分の外出を、1日3回したとしても
変わりなく続けられたのである
大切なのは
どれだけの時を君と過ごしたかでなく
どんな時を過ごしたかだと思う
だけど、もし許されるなら
もう少しでいいから
君といたかった