『抗原検査とPCR検査の両方

 取り扱ってるけど、抗原検査は

 重症患者限定。受けるならPCR検査』

と、予め聞いていた。


結局、長女はPCR検査も抗原検査もします。

と言われ、スピードと正確性、両方必要と

医師は判断した。

咳止め、喉の炎症を抑える薬を処方

してくれた。


私についても、陽性者と分かっているにも

関わらず、診察してくれるとの話だった。

私にはその病院の往診歴があった。

それが救いだった。

院長の覚悟に感動した。


電話をスピーカーにしてもらい、

看護師に伝えた。

『診察が必要なら行きます。

 私は薬が欲しいだけなんです。

 咳き込みが酷く、気管支の炎症を

 感じます。気管支から咳き込む感じ

 ではなく、痰が絡んだ咳が出ると

 止まらなくて、咳き込みが原因で

 気管支もやられてる感じです。』

と伝えると、経過記録を聞かれた。

健康観察票を細かく付けていて

よかった。細かく経緯を説明した。


しばらく待つと、看護師は言った。

『電話往診で、薬を用意します。

 保険証を持ってきてください。

 また来院されるまでの間に薬、用意します』

と言ってくれた。


医者の対応に感動した。迅速かつ的確な判断。

奇跡が起きたと思った。

私は家から出る事なく、薬を処方してもらえた。


夕方院長から電話がきた。

『抗原検査では、ほんとに薄くですが、

 陽性の反応がみられます。

 今までの経験では、この場合、

 PCR検査で陰性を見た事がありません。

 おそらくPCR検査でも陽性でしょう。』


その夜から、長女も家で過ごし、

夫のみレンタルアパートで過ごす事に

なった。


部屋に駆け込む長女を抱きしめた。

泣いてた。2人とも。

次女も一緒になって抱き合った。


夫は玄関に荷物を置き、

ささっと玄関を閉めた。

夫だけでも陰性のままであってほしいな。


頓服のおかげで、咳き込む事なく

その晩は朝までグッスリ眠ることが出来た。

やっと、気持ちも身体も、

安静に過ごせた一晩だった。