食事はよく食べるし、むせることもないけど、最近はやっぱり骨が心配で、なるべく魚は切り身にしています。
骨が取れるものは取るようにしているし、
丸々一匹とか開きの時は、ばあさんに『お義父さんの魚、骨を見てあげてくださいね』と言う。
だって、言わないと、な~んにもしないもん!知らんふり~。
っていうか、何も気にしてないんですよね!
世話しようって気持ちがないんです!
私ばっかり、じいさんのことを気にしている。
気にしすぎてメニューに悩む。
丸ままの魚が登場することは少ないし、アジの南蛮漬けも3枚おろしにしたり…
秋刀魚の季節。
秋刀魚一匹、塩焼きで食べたいなぁ。
じいさんどうするかなぁ?
切り身にする?それはちょっとなぁ。
せっかくの秋刀魚をじいさんにも食べさせなくてはね。
また、ばあさんに任せたらいいかっ!
あっ、またじいさんのことばかり…
で、3日前の火曜日。
夕食は秋刀魚の塩焼きにしました。
夕食が始まり、ばあさんに『気をつけてあげてください』って言おうと思ったけど…
じいさんの両サイドにはばあさん(隣)と旦那(角を挟んで反対の隣)がいる。
私が気を遣うことないやん!
妻と息子が気にかけてやればいいんだ!
そう思って、黙っていました。
じいさんは丸かぶりせず、身をほぐして食べていました。
少し食べたところで、
婆『すだちをかけて食べたらいいよ』
と声をかけた。
なんとなく聞こえたのか、すだちを手にしたじいさん…
そのすだちをかけずに、しゃぶりだした

婆『違うのよ!かけるのよ!』
一瞬、かける動作をしたが力が入らず一滴も搾れなかった。
そして、またチュウチュウ…ガブガブ…
ばあさん、それを見て鼻で笑った…

笑うか?!
手伝ってやれよ!
私も口出し手出ししようかと思ったが、この二人がどう世話するか見届けることにした。
すると、
旦那『もうええで!置いとき!』
旦那、搾り終えたすだちを吸っているのだと勘違い。
旦那もじいさんのことをひとつも見ていない。
き『違うねん!搾れてないねん!』
旦那『?』
き『手に力が入らへんから搾れてないねん!搾ってあげて!』
旦那『!』
とうとう、私…
口出ししちゃいました

そこで、やっとばあさんがじいさんのすだちを搾りました。
その後、ばあさんも旦那も、じいさんの魚の骨を気にすることなく自分の食事を終え、それぞれの部屋に去っていきました。
私はキッチンで片付けをしていたので、背後からちょこちょこ見ていましたが…
じいさん、一生懸命、魚をほぐして綺麗に食べてました。
少ししっぽの方の身が残っていたけど、じいさんにしては上出来!
魚で疲れてしまったのか、高野豆腐の煮物は残していました。
じいさんには悪いことしちまったかな?
でも、これもリハビリだ!
旬の秋刀魚も食べられて良かった!
でも、
妻にも息子にも見放されたじいさん。
かわいそうになぁ…

