居間のピアノ🎹が数十センチ動くほどの揺れの中で、お母さんは彼の顔がさっと青ざめていくのを見て、抱き締めて言った。
「大丈夫だよ、絶対」
その年の夏休み、彼は詩を書いた。
〈強い地震の中/とお母さんが言った。/その言葉で少し落ち着いた…/まるで魔法の言葉だった…/いつも/「大丈夫強いんだから/と言っていた。/魔法の言葉を連発した…〉
原発事故が起きて、被ばくを避けるために、春休みはずっと家の中で過ごした。
宮城県にいる親戚の死を聞いて、彼は「命が簡単になくなっちゃう。でも自分は今、生きている」と思ったそうだ。
詩は続く。
〈震災から一ヶ月後/お父さんが東京から帰って来た/お母さんは泣いた/お父さんの顔を見て/涙を流した/頑張った涙/お母さんが/頑張る魔法から解放された涙/この時から/震災前のお母さんに戻った〉
そしうして
こう結んだ。
〈今度は/ぼくがお母さんを守る/魔法使いにならなくても/強くなって/ぼくはぼくのままで/お母さん/そして家族を守る〉
彼は、「医療や福祉に役立つ研究をしたい」と語る高校一年生になった。
10日、地域の鎮魂と再生を願ってサーチライトを空に向けて照らすイベント「南相馬光のモニュメント」が、市内の5ヵ所で行われた。
会場の一つの同市鹿島区では、津波被害に耐えて地域復興のシンボルとなっている「かしまの一本松」の横で1本の光が空へ伸びた。
5ヵ所でともされたライトは11日夜、同市原町区の高見公園に集められ、再点灯される。

今だ行方不明2553人
避難者12万3168人
死者1万5893人
震災関連死3518人
避難先でいじめにあっている子ども達、あってはならない事です。
避難されている児童を預かっている先生や学校関係者の皆さま、どうかこのような事が起きないように宜しくお願いします。
被災された皆さま、心よりご冥福をお祈りします。とともに、早い復興を心より願っております。
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#福島県