いじめに溢れる日本の学校

■いじめ史上最多「68万件」…不登校も30万人

　文科省の調査で、いじめが過去最多６８万件、不登校が30万人もいるということが分かった。

　いじめという言葉は、実は不適切で、本来は「犯罪」なのである。だが、多くの学校で「いじめ」の存在そのものを認めないという、おかしなことが起っている。それは、学校や学校長あるいは教員達が責任をとりたくないからなのである。各地の教育委員会も、あいかわらず「いじめ」の存在を否定することが多い。　

　その結果がこれである。誰が見ても「いじめ」が68万件もあって、不登校が30万件となれば、ほとんどの不登校は「いじめ」が原因と見ても良いのではないか。

　そして、国も、文科省も、教育委員会も、学校も、校長や教員も、これらの「いじめ」に何の対処もしていないということが明らかである。

　これは、恐るべきことだ。日本の子どもたちの未来にとっても、日本の教育そのものにとってもだ。

　いつまで同じことを繰り返し続けるのだろうか、日本という国は。

　この記事の直後に、立教大学の野球部に同様の「いじめ」事例が発生したようである。
　小中学校だけではないのである。大学でも「暴力事件」として扱われるようなケースが見えてきているのである。しかも立教大学という野球の名門校である。結局、日本は小中学校から大学まで「いじめ（犯罪）」が隅々まで行き渡っているのである。

　今回の文科省の調査は、氷山の一角だろう。突き詰めて調査したら、あそこでもココでも...と「いじめ」が溢れてくるだろう。

　もう、手遅れかもしれないが「何とかしなければならない」時がきている。

ーーーーーー（引用）ーーーーーー
「いじめという言葉なくそう」「厳罰化を」文科省調査で史上最多「68万件」…不登校も30万人の衝撃

10/4(水) 16:15配信
SmartFLASH

2013年には「いじめ防止対策推進法」が施行された

　文部科学省が全国の小・中・高校などを対象におこなっている調査の概要が明らかになった。2022年度に認知された「いじめ」の件数は、前年度から1割増の68万1948件。不登校の小中学生は前年度から2割以上も増え、29万9049人。いずれも過去最多となった。

「『いじめ』『不登校』ともに、近年急増しています。2013年度の調査では、『いじめ』の認知件数は18万5803件。『不登校』は11万9617人でした。9年で、『いじめ』は約3.7倍、『不登校』は約2.5倍になったわけです。

『いじめ』と認知された68万件のうち、心身に深刻な被害が生じる『重大事態』と認定されたのは923件で、こちらも過去最多となっています。

『いじめ』の認知件数が増えたのは、これまで隠れていたものが明るみに出てきたとして評価すべき部分もありますが、いまだに学校側が『いじめ』を認めないケースも多数あり、事態は深刻です」（週刊誌記者）

　SNSでは、

《いじめ68万!? 教育機関何してんの？温暖化問題より国益損なってんだろ？》

《報告できなかった子も含めるともっと多いんだろうな》

　などの声が多数。なかでも多いのは、「いじめ」という言葉を変えるべきでは、という意見だ。

《もう「いじめ」という言葉は使わずに、犯罪名を使うべき　学校は治外法権区域じゃない、「いじめ」は立派な犯罪　フランスのように厳罰化するべき　子供だから、学生だからと言って加害者を守る必要はない》

《まずはいじめをなくそう。いじめって言葉を。暴行罪、脅迫罪、強要罪。立派な犯罪という認識に変えてなきゃ》

　2011年、滋賀県大津市で、いじめが原因で中学2年の男子生徒が自殺したことをきっけかに、2013年には「いじめ防止対策推進法」が施行された。それから10年が経つが、

《いじめに対する法律が作られてるのに、68万件もいじめがあるのは明らかにおかしい。法律が如何に機能してないか分かる。子供は善悪の区別が付かず失敗を繰り返し成長するのは分かるが、線引きは必要だろう。いじめはアウトだ。そろそろ犯罪として扱うべき時期ではないですか？》

《法律が大人専用に組まれてるからダメ。子供専用の特別法、組んでよ。いじめ防止対策推進法見たけど罰則規定何も書いてないじゃん。何のためにあんの？この法律》

　などの意見もある。

　10月3日には、熊本県立高校のサッカー部で、男子生徒が先輩から全裸で土下座を強要され、その様子を撮影される「いじめ」が、2022年1月にあったことが発覚した。

　毎日のように報じられる「いじめ」。これもこの国の「病」なのか――。

https://news.yahoo.co.jp/articles/74924701a2a028d5b93669d19e5c9fe4b3026c47

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立教大学野球部内でトラブル　未成年者喫煙や前歯が欠ける事案も　第三者チーム立ち上げ再調査へ

TBS NEWS DIG　2023年9月29日(金) 14:04

立教大学の野球部で、上級生による「悪ふざけ」で下級生がけがをするなどのトラブルが相次いでいたことがわかりました。大学は第三者を含めたチームを立ち上げ調査を行う方針です。

立教大学によりますと、今年6月上旬、野球部内で、上級生が下級生らを仰向けに寝かせた上、立てたバットを後輩の額を狙って倒す行為を繰り返したということです。

このうち1人の口にバットのグリップ部分があたり、前歯の一部が欠けたということです。

大学は、当事者からの聞き取りを行い、「悪ふざけ」として東京六大学野球連盟に口頭で報告しましたが、けがをさせた上級生への処分は行いませんでした。

ほか、3、4年生の部員にたばこを吸うよう勧められた1年生部員が喫煙したケースもあり、大学はこちらの問題についても東京六大学野球連盟に報告書を提出していました。

立教大学は、今回「大学としてより事案を重く受け止め調査を行う」として、第三者によるチームを立ち上げ再調査を行う方針です。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/749852?display=1

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■いじめは犯罪

　「いじめ」に関する記事を見ると、まったく恥ずかしい国の出来事のようだ。教育の場を通して、若者たちが「夢や希望にあふれた未来」を見るのではなく、不愉快な「犯罪」に遭遇して苦しんでいる様子が窺える。

　そして、それがそのまま社会に反映される。いわゆるブラック企業などと呼ばれる企業のあり方だ。ブラック企業においても、先輩が後輩を「いじめ」るのが通常のようだ。それは、学校時代に培ったものだ。日本の学校教育は、結局のところ企業においても「人を育てる」のではなく「苦しめる」ことを学ばせることのほうが多いのだ。日本の学校は、その訓練機関となっている。

　何度も言うが「いじめ」は「犯罪」である。

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■ジャニーズの問題

　いま話題になっているのが、エンターテイメント産業の「ジャニーズ」の問題だ。

　これも、よく見ると「日本のあり方」の縮図のようだ。「犯罪」をなんとか小さく見せようとし、できるならば「なかったこと」にしたいという意図がミエミエである。

　犯罪者である人はもう亡くなってしまったが、この数十年の積み重ねの罪は大きい。そして今問題になっているのは、その「罪」を隠ぺいしてきた者たちの罪についてである。マスコミも、ジャニーズの幹部達もみな同罪なはずである。それが問われなければならないのである。が、どうやら「うやむや」のままで行きそうだ気配だ。

　このジャニーズ問題と、文科省調査の「いじめ」問題は、根っこの部分では一緒であると思われる。

　解決なんか、出来っこない。と言いきってしまっては、身もふたもないか。

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