日本製造業の技術力は依然世界トップレベルであり、そのものづくりにおける特異性、優位性は広く周知されております。またサービス業と共に日本産業の土台を支えており、その盛衰は日本経済に大きな影響を与えることになります。しかしながら、昨今の製造業を取り巻く状況は決して好ましいとは言い難く、特に新興国の台頭による低コスト化や、西欧諸国の割り切った効率化などの外部要因は、日本のものづくりの現場を疲弊させ、世界に対しての競争力を維持することが難しくなってきました。その影響は日本企業の99%以上といわれる中小企業において特に顕著であり、先行きが見えない状況がここ何年も続いております。戦後、環境問題やエネルギー問題を、知恵と勇気で乗り切った日本製造業ですが、2ndインパクトともいえる昨今の状況は、救世主だと思えたITを駆使するだけでは簡単に乗り越えられないのではないかと懸念しております。現在IT各社では、一部の分野でAI技術の適用を進めておりますが、日本製造業における技術伝承問題はもはや待ったなしであり、早急に人間とITとの間をつなぐ“空白の領域”を埋めていく必要があると痛感しております。私たちはその“空白の領域”を埋めるお手伝いさせていただくことで、人間とITとのあるべき協調世界を実現し、日本産業の屋台骨である中小企業の方々自らが、元気を取り戻すことを願っております。