バイト先のNさん。



歳はもう40代。



しかし、バイトだ。




バイトということには様々な理由があることだから聞かないでいる。




正直言って苦手。




私事ながら、嫌いな人というジャンルを作らないと決めている僕にとって苦手というのは相当だ。





仕事をしながら僕に「だるい」だの「めんどい」だのいちいち話しかけてくる。





当然仕事の邪魔だ。





「仕事はやることやれば手を抜いてもいいんだ」などと将来ある大学生にいうことではない。





人嫌いだと自称するくせに、やたらとなれなれしい。





そんな、Nさんを僕なりに分析してみた。





・基本めんどくさがり。


・てきとう。


・ノルマさえこなせばいいと思ってる。


・人嫌いと自称しながら、実際はそうではない。


・やる気がないのをかっこいいと勘違い






などとあげていくとあることに気付いた。





誰かに似ている。









そう、しばらく前の僕だ。




6~7割くらい同じような気がする。




苦手意識もただの同族嫌悪。




ここ1年くらいは、僕も精一杯生きているつもりだが




気を抜いたらすぐにNさんのようになってしまう気がする。





Nさんを反面教師として積極的に精一杯頑張ろうと改めて心に決めた僕だった。








途中からもしかしたらとは思っていた。




すでに手遅れなのか?と。




その予感は当たっていた。








そう、夕立の雨の中


部屋の窓を閉め忘れていた。



ベットが湿ってるぜ。



さあ、気にせず寝よう。




地元にまっすぐな一本道がある。


両サイドを田んぼと畑に囲まれたその道は駅に向かう道として
老若男女に利用されている。


僕はその道を自転車に乗って走っていた。


前方からはおじいちゃんが歩いてこちらに向かってくる。


しかし、初めて見る人はこの段階で違和感を覚えるだろう。


そのおじいちゃんはなぜか知らないが後ろ向きで歩いてくるのだ。


しかし、ぼくは何度もこのおじいちゃんと遭遇していて今更驚くことはない。


だが、この日は違った。


おじいちゃんとすれ違うまであと数十mというところで
おじいちゃんが急にコケた。


大丈夫か!?とガチで心配したが
おじいちゃんはなんとか立ち上がった。


とりあえず、大きな怪我はしていなさそうだなと安心していると


周りに聞こえる様に張りぎみの声で


「あーあ、危なかった。コケるところだった」と


いやいや。


誰が見てもアウトですよ。


完全にコケてましたからね。


恥ずかしさをごまかしたいんですね分かります。


でも、コケてました。




おじいちゃんとすれ違ってから振り返って見ると


おじいちゃんは前を向いて歩いていました。



この出来事で僕は、

人生と同じく後ろばかりを見て歩いてはだめだ。

前を向いて歩いていかなければ。

と学んだ。