「だめ??」

上目遣いで長男の智を見上げる潤

「だ……め………じゃ……」

ただでさえ無条件に可愛い末っ子潤の願いならばなんでも聞いてあげたいが、自国でも迷子になる潤に暁の国までなんて心配どころではない

それに加え、まだ潤は藤の国を出た事すらない

誰かお付の者を伴ったとしても、その者にこの潤の好奇心旺盛な行動を制御出来るとも思えない


「いいではないか、智」

そんな智の葛藤を分かりきっている国王の一言

「でも……」

「心配なのは私も同じだ。だから和也に一緒に行ってもらうのはどうだ?それでも心配なら雅紀も一緒に行くといい」

父親とはいえ国王の言葉に渋々、頷いた智

「いいか?雅紀と和也」

「「もちろん!」」

任せて!と言わんばかりの雅紀と
初めての潤との国外の旅に珍しく乗り気の和也

智の意見が変わらないうちにとすぐに旅支度を始め、次の日の朝には馬に跨り朝靄の中を進む3人の姿があった