心地よい夜風をうけながら波打ち際を歩く

「潤?」

名前を呼ばれて振り向くと智の姿があった

「寝たんじゃないの?」

「トイレに起きたらお前がいないから」

「ごめん……」


心配かけちゃったなと俯いた俺の頭をくしゃっと撫でられた


「潤……」

「ん?」

「頑張ったな」

「うん」


必死に勉強していた頃を思い出す

「さとし………」

「ん?」

「しょおくんともいつか家族になれるかな?」

「ふふっ、なれるよ、潤なら」

俺より身長が小さいはずのさとしの背中は
なぜかいつも大きく見えて、その背中に額をくっ付けた