先日久し振りに『鍵のかかった部屋』を見返して、10年近くたった今もその色褪せない面白さに感動し、観終わった後もしばらく感慨に浸っていました。
まず最初の感想は携帯と秘書のミニスカート姿以外さほど「古さ」を感じないなぁでした。
主人公の3人(榎本径、青砥純子、芹沢豪)が流行を追わないベイシックな服装なので今のオフィス街にも違和感なく溶け込んでしまいそうです。
流行を追うのも楽しいけれどベイシックって大事なのだと改めて実感。
そしてドラマとしての魅力は3人が通り一辺倒のキャラでは無い事が大きい。それぞれが持つギャップが深みと現実味のあるキャラを生み出していて視聴者を意外性で飽きさせない。
榎本径:
1)一見地味で根暗で目立たないキャラが不可能と思われる密室の謎を解いてヒーローになるギャップ。
2)なのに「犯人には興味ありません」と再びオタクキャラに戻ってしまうギャップ。
3)理系の頭脳派なのによく見ると地味だけれど思わぬ身体能力を発揮しているギャップ。
4)シャツにVネックのセーターかカーディガンにネクタイとチノパンツという何の変哲もない服装なのに合わせる色使いが意外とオシャレだというギャップ。
青砥純子:
1)思いやりがあり繊細な様で時々天然になって知らず知らずに榎本径のプライドを傷つけているギャップ。
2)論理的なのにたまに感情が先走ってしまうギャップ。
芹沢豪:
1)お調子者なのに弁護士として「譲れない一線」はちゃんと引いてたまに「芹沢さんカッコいい」と思わせるギャップ。
2)その後すぐにまた「ヘタレ」に戻るギャップ。
3人の演者達がそれぞれの多面性を持った人物像を見事に演じ切っているのも魅力です。
そしてあの榎本径の無機質でロボティックな動きが何となく2次元のキャラクターみたいで2次元の世界の様に不可能を可能に出来て当然だと思わせてしまう効果もあるのかも。
余談ですが第9話では智くんと『無門』で共演した鈴木亮平さんが出演されていますが二人とも『無門』で演じたのとは真逆と言っても良いキャラを演じているのが興味深かったです。
同時に、改めて二人とも本物の実力ある「役者」なのだと思いました。
