【米】胎児の「手軽な」性別診断が問題に | 2013理科の時事問題をたくさんUP。受験、中学・高校定期テスト向け

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毎シーズン、テストの時期になってくると 忘れたようにやってくる時事問題対策。いつも、「あ~、普段からニュースに目を光らせておけばよかった・・・」と思うんだけど、気が付いたら忘れてる。そんなあなたのために、時事ネタをUPしていきます。

アメリカのニュースサイトより。
「New test determines baby's gender at 7 weeks」
妊娠7週間の胎児の性別を判定する新たな試験

サイエンス淳チャンネル-bloodtest

【概要】
(コロラド州DENVERでは)
妊娠7週間で赤ちゃんの性別を、
血液検査だけで判定する方法が広がっています。

お母さんの血流の中から、胎児のDNAを見つ出して
診断する方法です。

しかし、この検査については、問題が挙がっています。

「検査器具はインターネットで商用に売り出され、
人々を誤った方向に導いてしまった。」
と専門家は言っています。

生まれてくる赤ちゃんの性別を、
親が意図的に「選別」することに
つながりかねないためです。

(望む性別の赤ちゃんでなければ、産まない?)

アメリカの医療機関(Sequenom CMM, Center for Molecular Medicine )では、
この診断を医療的な目的だけに勧めています。

いくつかの遺伝病(ダウン症を含む)の診断に、
役立つと考えられているためです。

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【淳chより】
僕は、大学時代、バイオサイエンス学科で
「遺伝子」について学んでいました。

遺伝子診断が進歩し、正確に、早くなっていきます。

やはり、生まれてくる子供を「選別」することは、
起こるべきではないと思います。

ただ、
胎児に先天性の「遺伝病」が診断されたとき、
僕らはどうすれば良いのでしょうか?

(今後、遺伝子治療によって解決されるのが、最良でしょうか?)

これは「生命倫理」という分野で、
深く考えさせられました。