桐島、部活やめるってよ
やっと見ました。

どこの集団にも否応無しに存在してしまうヒエラルキー。それをリアルにえぐり出した映画とのことで人並みの期待で鑑賞。

クラスの中心的女グループ四人を演じる全員が心の奥に暗さがありどこかで無理している感じがよいですな。男は女のそういう暗の側面にひかれるのだ。山本美月も橋本愛もどちらも捨てがたいな。

などと物語とは全く別の部分で盛り上がっている最中にあることに気付く。

作中で映画部や吹奏楽部は学内ヒエラルキーの下位に位置しているけれども山本美月とも橋本愛とも接触していているのに中井は一人ぶつぶつ独り言を呟きながら死ぬまでしゃべることも出来ないのではないかと思われる彼女たちを分析している。
この空間で一番下位に位置するのは自分に他ならない。

それ以前に、リアリティのある演出や描写で登場人物が多いため、誰かしらに感情移入してしまうように作られている良作と言われる今作ですが男子校だった僕の頭の中には目の前で流れる共学校的リアルは転がっていない。

とにもかくにも
この空間で一番下位に位置するのは俺なのだ。
ということを改めて確信した中井は
ベッドの上でどうしてどうしてと仰向けになりながら寝たのでした。

とほほ。