我が家には曽野綾子さんの日めくりカレンダーがある。
そこに書いてある言葉の数々から、曽野綾子さんは決して物事を善悪で分けない人なんだろうなということを感じていた。
この本を読んで、やっぱりそうか、、、という思いとますます曽野綾子さんが好きになった。
響いたフレーズを忘備録として書いておく。
「善悪って、この世で最もつまらない分け方でしょう。人生はそんなに単純なものではないはずです。」
「私たちの人生というのは、「なせばなる」ものじゃないんです。頑張ったってどうにもならないことは多いと思いますよ。「なせばならない」のが私たちの人生なんです。皆、きれいなことばかりを追いかけすぎる。」
「私は『天井の青』という小説の中で連続殺人犯を書いたんです。その目的は連続殺人犯をするような人の中にも神がいる、ということを証明しようとすることでした。そういうことは、天下国家に向かって「これはいいことです」って言えることじゃない。小説家にしかできないことでしょう。」
「私の目が見えなくなったとき、「曽野さんはすべての視力を失ったときに神を見るだろう」言ってくださった神父様があった。でも、私はすぐに言いました。『神なんか見なくて結構ですから、目をください』って。本当にギリギリのところでは、本音が出るのが人間なんです。カトリック信者でもね。」
他にも、子育てに関して、親の介護に関して、老後に関してなど、様々な夫婦の価値観などを語っている。
折に触れて読み返したいと思う本だった。
夫婦のルール
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