お友達にお誘い受けたので観劇してきました。
ツイッターに感想をアップしようとしたのだけど文字数制限があるので
久しぶりにブログに
あらすじ
銀河旋律
≪あらすじ≫ 公式HPより
タイムマシンが実用化された時代。「ニュースプラネット」では、今日もタイムトラベラーが引き起こした事件について伝えていた。その最中、ニュースキャスター・柿本光介は軽いめまいに襲われる。柿本の過去がまた改変されたのだ。
柿本と高校教師・はるかの過去が変えられたのは、これで二度目。それは、二人の仲を引き裂こうとする、はるかの元同僚・サルマルの仕業だった。サルマルの企みを阻止しようとする柿本。しかし、翌日、またしても過去が変えられてしまう。柿本は、すぐにはるかに電話をする。しかし、はるかは一年前にサルマルと結婚していた。はるかを取り戻すため、柿本は地位も名誉も捨てて、過去へとさかのぼることにする。
広くてすてきな宇宙じゃないか
≪あらすじ≫
アンドロイドの第一号が誕生してから15年。アンドロイドの民間利用が始まり、柿本は2年前に病気で亡くなった妻・はるかに代わって家族の面倒を見てもらおうと、アンドロイドのおばあちゃんを借りることを決意する。スギエもカシオも、すぐにおばあちゃんのペースに引き込まれていく。しかし、クリコだけは、おばあちゃんに心を開こうとはしなかった。ついにクリコは、おばあちゃんを家から追い出すために、行動を開始する!
脚本 キャラメルボックス 成井豊さん
演出 槌谷和己さん
の2本連続のお話でした
なぜ2本立てだったのかというと
流れ的には銀河旋律から15年くらい先のお話が広くてすてきな宇宙じゃないかという
事なんじゃないかなと
なので1本目の役名と2本目の役名が同じ人が何人かいました
舞台全体の感想はまず
話が複雑かと思いきやとてもわかりやすく入り込みやすい内容でした
自分の過去を変えられてしまったときに出会うはずの人と出会えない
結婚するはずだった人と出会えない、そんな男の辛さやジレンマ
出会わなかったことによって別の人と結婚してしまいそうになる女性の
今の生活を大切にしたい、女性らしい考えやなど共感できる部分がたくさんある作品でした
まあ言葉で説明するのはとても難しいですw
タイムマシーン的な話は舞台では結構あると思うのですが
その中でもかなり面白い話だと思いました
主人公の柿本が好きな相手とどんどん出会えなくなってすさんでいく姿は見ていて辛くなったり、その相手のはるかが別の男と結婚してしまってたりとこの先どうなるかとはらはらしながら見ておりました
1本目の名場面はやはり変えられてしまった過去をとりもどすために
すべてを投げ打って柿本がはるかに出会うため過去にタイムトラベルするシーンですが
まあ本人が諦めかけてたところを救うのが変えられてしまった現在の婚約相手のヨシノさんとのやり取りかな
2000万じゃ10ヶ月ほど前に1時間滞在しかもどれない
柿本 だめだ!一年前にもどれなきゃ意味がない
ヨシノ じゃあ1時間滞在じゃなければ1年戻れるんじゃないの?
なシーンのところでした
そ、そうなんだ!w 時間を減らせばなんとかなるのね! という突っ込みをせずにはいられなかったけどとてもいいシーンでした
あとはこの作品では柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の万葉集の歌がでてくるのですが
きっとこの柿本人麻呂は柿本の先祖なんじゅないかな~とか勝手に思ってました(たぶん違う)
柿本は途中まで万葉集の歌をまったく知らない人だったのに
いつの間にか歌を覚えてたりしてたりしてたのでやはりそうなのかなとw
上映中いろいろ考えたりしてました。
最終的にはるかが柿本と出会えるきっかけになったのが
過去に戻った柿本が一言だけはるかにつたえた万葉集の歌でした
秋山の、黄葉(もみぢ)を茂み、惑(まど)ひぬる、妹(いも)を求めむ、山道(やまぢ)知らずも
それを受けてのはるかが
初めてじゃない、1年前に出会っています。
覚えていてくれたんですね!好きでした、好きでした!1年前から、いや3年前から!もっともっと前から・・・
こんな感じのセリフだったかな
いや~やっぱこのもっともっと前からってのが柿本人麻呂からの時代ってことなんじゃないかな
とてもいいシーンでした。
途中学校のシーンやニュース(柿本はアナウンサー)のシーンのやり取りもかなり面白く
見入ってました
お天気お姉さん好きとしてはアリマさんがとても馬鹿はっちゃけキャラで可愛かったですね(笑)
銀河旋律は柿本とはるかが一緒になるところで終わります
そして15年後の話が広くてすてきな宇宙じゃないか になります
名前とかは同じですが話はまったく別のお話です
銀河旋律で気になった役者さんは
まずはるか役の鬼塚桃子さん
演技もダンスも表情もとても良かったですね
最初のダンスしてるときの表情は2回見ないと意味が理解できないくらいいい表情でした
とても切ない表情が多くその後のはるかの立ち位置が良くわかります
まずセリフがとても聞きやすい。
中盤のサルマルと結婚した後の柿本との今の生活が大事なのよ、もう来ないでというシーンはとても切なく、そして女性らしく別れを告げる悲しさを演じきっていました。
どのシーンもすばらしかったですね
主人公の柿本訳 岡田怜志さん
長セリフと早口のセリフがとても多くて大変そうな役でした
早口のところはやや聞き取りづらいところもありましたが全体的に好印象でした
喜怒哀楽の激しい役を良く演じていたと思います
今でも頭にのこってます「ニュースプラネット!」ww
お天気お姉さん アリマ役 濱岡志帆さん
お天気お姉さんといえば可愛い、そしてこの作品中で言われてたのは
「お天気お姉さんて顔はいいんだけどそのほかがない人」がなるのよね~
といわれてただけあってかなりのお馬鹿なはっちゃけキャラw
最初から良く出てましたね~、私の後ろで見ていた演出家さんも公演中笑ってたくらいです
かきもとさーーーーん!!好きだったのですねw
スタジオと寒い雨の現場のやり取りはとても面白く好きなシーンのひとつです
OPで踊ってる姿は赤い衣装も映えてすてきでした
サルマル役 山根諄也さん
特徴的だったのはやはりその声ですかね、いい声でした
そしてやはり悪者ってのはすげーーーー嫌に見えてこそ本当に良い演技が出来てるという事だと思うので間違いないと思います、とてもやな感じでよかったですね~
山根さんは2本目の作品にも出てきましたがこっちのキャラとはまた違っていてどちらも個人的には良かったと思いました。
主役やヒロインに目がいきがちですが敵役が良くないと主人公やヒロインてのは映えないのですよね!そういう点でもばっちりでした
学生三人組
実は毎回やり取りが変わってるんじゃないかと思ってたら
2回目見たときやっばり違ってた(笑)
舞台ってそういうのがあるから面白いんですよね!
まさにその担当が学生三人組だったと思います
勢いとか馬鹿っぽさとかとても楽しく仕上がっていて良かったですね!ニュースプラネット!
さて2本目の広くてすてきな宇宙じゃないか
キャストも一部を除いて一新
柿本とはるかが結婚して15年後くらいの話
あのはるかが早くも亡くなってしまっているというのが一番ショックw
柿本大ショック!かと思いきやかなりはっちゃけパパになってました
亡くなったお母さんの変わりにやってきたアンドロイドのおばあちゃん
アンドロイドは子供を産めない、だからお母さんにはなれない
でもおばあちゃんにはなれるかもしれない
子供をしかるのは親の仕事
おばあちゃんはそんな子供に優しくしてあげるのが仕事
いや~おばあちゃんとか出てくると弱いんですよねw
柿本の子供 3兄妹の末っ子 くりこ
そしてアンドロイドで柿本家にやってきたおばあちゃんがメインの話でした
アンドロイドのおばあちゃんといえばなぜかコンピューターおばあちゃんを思い出す世代ですw
こちらの話もとても入りやすく良いお話でしたね
ここでのメインはやはりくりこじゃないでしょうか
くりこの心の葛藤が良く伝わってきましたね
お母さんをなくしておばあちゃんも亡くなっていて
そんななか新しくやってきた明るいおばあちゃんをみて
「私にはおばあちゃんなんて必要ない!!」ってところが
たぶん実際どんな子でもこうなるんだろうな~と思いました
くりこのシーンは良いシーンが多くて心に突き刺さるセリフがたくさんありました
長女のスギエとおばあちゃんの会話で
おばあちゃんはお母さんに似ている、だから余計に辛い
お母さんを思い出すのが辛い
そう悲しむスギエにおばあちゃんは
私はお母さんの代わりじゃない、代わりになろうなんて思っていない
あなたたちにぽっかりあいてしまった穴は簡単なことじゃ埋まらない
だから私をロイター板だと思って思い切り踏んで飛んでいってほしいの!
おばあちゃんはアンドロイドだから壊れない、絶対に壊れないの!
良いシーンでしたね!
でも電気がなくなると壊れちゃうってあっさりいっちゃってるおばあちゃんww
そしてその後電気がなくなりますw もうねフラグ過ぎて良かったシーンです
アンドロイドを貸し出してるFRS(ファミリー レンタル サービス)の職員に・・・
さっきの悪者の役を演じてた人きたーー!役名ヒジカタ
たぶんこっちでも悪者なんだろうなとピンときたらやっぱそうだったw
くりこと共謀して東京の電気をすべて止めて破壊しようとする
くりこがおばあちゃんを返却するためにはどうしたらいいの?って答えが
それはできません、だから私がおばあちゃんを壊します! いや~良い感じw
でも今回のヒジカタはちょっと違う
完全な悪じゃないのよね
本当は良いやつなんだけどな、アンドロイドだったけどw
今回のヒジカタは悪ではなかった、人間の言うことを聞いてるだけだったのよね
くりこがそうしてくれって言うからそうしただけ
おばあちゃんをとめるには電気をすべてなくさないといけないからそうしただけ
本当はヒジカタはくりこにはおばあちゃんが必要ってわかってたから
ラストシーンで電気のなくなったおばあちゃんは起動を停止する直前に
「電気が全てなくなったっておばあちゃんは平気なの。そらをみてごらんなさい、こんなにたくさんの星があるじゃないの、こーーんなにたくさんの光があればおばあちゃんは死なないの。こんなに広くてすてきな宇宙じゃない」
名シーンですな!
おばあちゃんの髪の毛は太陽電池でした・・・
そして何よりそのシーンでのヒジカタ!!!!
おばあちゃんがくりこを連れて家に帰ろうとしたときおばあちゃんは倒れていたヒジカタを見る
そしたらヒジカタがうれしそうに頷いてるじゃないの!やっぱそうだったんだ
ヒジカタはくりこちゃんのためにただ純粋に願いをかなえてあげたかった。
そしておばあちゃんが必要だってことをわかってほしかっただけなんだって。
「人間に必要なのは人間だけなんです!!くりこちゃんだってそうだったじゃないですか!」
そういいながらもくりこにおばあちゃんの大切さを伝える一役をになってたわけですね
いや~このシーンとても好きですわ
そして年月はすぎ60年後・・・ とびすぎw
皆は死に・・・切ないw
くりこはまた一人ぼっちに・・・
FRSに電話をして訴える
「私にはおばあちゃんが必要なんです!!!!」
そしてやってくる、おばあちゃん!復活きたーー!!
感動のシーンでした
そしてなぜかおばあちゃん傘を差して空を飛ぶシーンがあったのですが
そらを飛ぶには傘が必要なのか、傘がそらを飛ぶためのアイテムなのか
それとも傘がなくてもおばあちゃんは飛べるのか
なぜならビルを上っていたときおばあちゃん傘もってなかった気がするw
この謎が私に最後まで問いかけてきましたとさ
さて広くてすてきな宇宙じゃないか で気になった役者さんは
柿本 お父さん お二人
最初に見たのは 北見大和さんのお父さん
いや~良かったw キャラ的にはこのお父さんが好きです。どちらが良いとかそういうのじゃなくてキャラが好きw なんというか若干駄目親父的なw
しかもなぜか途中の学校の先生もやってたw やっぱり似たキャラだった
良い演技されてました
2回目に見たのは 里中龍児さん
なんていったらいいのかな、最初に思ったことが最後までずっと残ってます
もうね、関根勉さんみたいでしたw いや雰囲気とかじゃなくて外見がね!もうそれが頭に
こびりついていてw また違ったキャラだったので柿本パパはどちらも好印象でした
お二人のお父さんの共通でよかったのはやっぱり
「おばあちゃん!!!くりこを助けてくれ!!!」 ここでしょうね
二人ともとても気持ちがのっていてぐっときましたね!
おばあちゃん 田中有香さん
明るい元気なおばあちゃんアンドロイドでしたね~
とてもセリフもわかりやすくてよかったです、やたら独り言の多いアンドロイドでしたw
アンドロイドという設定でしたがほとんど人間と変わらないということでそういう動きはほとんどなく元気すぎるおばあちゃんな印象でした
くりこ役 小川未来
おそらく2本の脚本でもっとも激しい口調のセリフを連発する配役
感情的なセリフが多い中で良い演技をされてました。
細かいところの表情も良く作っていたと思います。末っ子の駄々っ子さとおばあちゃんに対する葛藤の気持ちがうまく表現できていて良かったですね~
カシオ役 蒔苗有亮さん
結構純粋な子供役で数少ないおばあちゃんの理解者でした
基本物語の語り部を務めていたので内容のわかりやすさが大事な役どころだと思い聞いてましたがとてもソフトな語り部で聞きやすかったですね。
星の説明では読みづらいのと覚えづらそうな名前をすらすらと
ちなみに北斗七星の英読みは
1 Dubhe(ドゥベ)
2 Merak(メラク)
3 Phekda(フェクダ)
4 Megrez(メグレズ)
5 Alioth (アリオト)
6 Mizar (ミザール)+Alcor(アルコル)
7 Alcaid(アルカイド)
話にでてきたのはこのミザールとアルコルのことですね
アルコルはミザールから0.3光年離れた星で隣に見えるのですが
カシオがおばあちゃんに
やっぱりおばあちゃんは光るアルコルみたいだ!って話すと
アルコルはミザールが輝いているから初めて光るんだよってっていってて
ええ話やな~と思いました
長女 スギエ役 佐々木菜奈枝さん
長女は弟や末っ子よりは目立つ存在ではなかったですがおばあちゃんとのやり取りでくりこが心配したまたおばあちゃんがいなくなってしまうのが嫌だからいらない!といった気持ちを最初に代弁した一人だったと思います、くりこと違って長女はちゃんとおばあちゃんにそれを口で伝えていてそのシーンはとても印象に残っています。しっかり物というよりはお母さんがいないからしっかりしなきゃいけない!そんなキャラでした。
ヒジカタ役 山根諄也さん
もうさっき説明したとおりですw
先の1本目と違い熱いキャラでした、後半のセリフも人とアンドロイドの関係を一番考えて悩んでいて、くりこと同じく葛藤しているキャラでした
後半はかなりもってかれましたね~ヒジカタにw
そしてさりげなく60年後にまたくりこにおばあちゃんを貸し出す役でもありました
さて長文で駄文な感想になりましたがこんな感じで
できたら千秋楽もみたかったな~!
仕事でいけず残念。











