しなくて良いのだったら、しない方が楽に決まってる。
そんなのサルでもわかる。でも、本当にそれでいいのか・・・。
今日の日経新聞で、与党の2008年証券税制の改正案が報じられていた。
今回の報道に限らずだが、納税者の確定申告が増えるような税制改革が出ると、
必ずマスコミがネガティブキャンペーンを張る。
でも、本当に確定申告をしない事はいい事だろうか?
私の父親は、自営業の個人事業主なので、昔からずっと確定申告をしていた。
もちろん税理士なんかには高いから頼めない。
いつも締め切り間際には、悪戦苦闘していた。
でも、おかげで納税者としての意識は、普通のサラリーマンよりもかなり高い。
申告書を書くという作業は、税の仕組みを理解することに他ならない。
アメリカに行っていた時、多くの普通の勤労者がTax Return Formを自分で書いている。
平均的なアメリカ人と日本人の納税意識は、かなり彼らの方が高い。
「源泉税」という仕組みは、非常の巧妙な仕組みだと思う。
租税徴収上のメリットより、為政者からみた最大のメリットは、
納税者に税の仕組み(カラクリ)を理解する事を奪っている事だと思う。
日経新聞の記事で、今回一番首をかしげたのは以下の部分だ。
株式や投資信託の所得を申告すれば、国民健康保険料や介護保険料の負担が増えたり、控除対象配偶者の地位を失ったりする人も出てくる。
ちなみにこれは編集委員 前田昌孝氏の記名記事だ。
現実にこのような事が、現時点でも数多くおきていることは事実だ。
そして、税や社会保険料のメリットを失わないために、源泉方式(特定口座)を選択したり、
もっと言えば、確定申告をブッチしている人は大勢いるだろう。
でも、そうだとしたならば、金融資産からの収益が無い人と、ある人に配偶者特別控除等の社会保障負担のメリットが同じになってしまうという事に、公平感はあるんだろうか?
金融収入があるのであれば、源泉で払っているからOKではなく、そこには不公平は残ったままなんだと思う。
やはり、分離課税はできるだけ止めて、国民皆確定申告の総合課税の方向に変えていく事が、中長期的には、あるべき姿なんではなかろうか?
