年末ジャンボ宝くじ。


毎年JJは大阪駅前第四ビル特設売場に買いに行き、購入の際に前年度購入した宝くじを換金する。

それまで当選番号は見ない、というワクワクを楽しむ風習がある。


いつもと同じく向かうが様子が違う。


行列が物凄い。

普段なら並んでも3分程で買えるレベルだが、今回はやばすぎる。

どれぐらい並んでいるかというと、



並びがビルを一周している。

こんな経験は初めてだが、勿論経験するつもりはない。


擬態、溶け込み、なりすましを特技とするJJの腕の見せ所だ。



普通に割り込んではすぐバレて止められるだろう。

まずは裏から回り込み、換金場で前年購入した宝くじを換金しに行く。

注意を安心に変えることで、人は警戒心を失う。


15000円購入分が4500円の換金になった。

(T . T)


この位置で待っている人達は、あと少しで買えるという意識が強く働いている為に視線はスマホや売り場のおばちゃん(福のありそうな)探しにいく人が目立つ。


警備員は列を捌く際に、意識がそっちに向いているようだ。


加えて雨が味方する。

傘をさす人が多く、人の視線を切るのに好都合だ。


換金を済ませた後、人が動くタイミングで




警備員さえ誰一人気付くことなく、並びの最前列に溶け込む事に成功。



待ち時間なしで購入完了。ミッションコンプリート。


こんなバチ当たりな事をしていては、一等は程遠い。


祈願スタンプを押している時に、「本日、これ以上並べません」のアナウンスが流れる。

怒号も飛び交う中、颯爽と現場を後にした。


帰宅したJJは、儀式を始める。


数年前近所のチャンスセンターのおばちゃんに押し売りされて買ってしまった、大阪限定の専用の箱に入れる。JJにはうってつけの箱だ。


番号がわからない宝くじ。

結果は来年の今頃、判明する。


楽しみ方を考えている時が、実は1番楽しかったりする。




もういくつ寝ると、お正月なのだ。