ジブリの宮崎駿監督の次世代アニメ映画を背負って立つであろうと期待している細田守と新海誠。
その宮崎駿もナウシカとラピュタが頂上。
後は衰える一方と辞める辞める詐欺師に成り下がってしまった。
今作は細田守監督の長編オリジナルアニメ映画の4作目の作品である。
※因みに「ワンピースオマツリ男爵と秘密の島」、「時をかける少女」、「サマーウォーズ」は監督のみ細田守なのでノーカン。
その4作は脚本、演出、監督は細田守である。
但、バラツキがある作品がここ最近は目立っている。
良作だったのは2作目の「バケモノの子」のみだ。
それ以外の作品は取るに足らん物。
今回は主役の声優に芦田愛菜を起用し巻き返しを図る。が問題は脚本であり世界観である。
大いに期待したい。
以下、レビューでネタバレ注意⛔️
父親である国王に愛されて育ったスカーレットだがその父親の弟に嵌められ処刑され新国王にその弟のクローディアスが就任する。
ある日の舞踏会でクローディアスの配下の物に毒を盛られ死亡するスカーレット。
死後の世界である死者の国へと次元が変わる。
すると時間軸がズレてクローディアスもその配下も死んで死者の国に居るとの事。
その死者の国は天国でもなく地獄でもないがある意味地獄と言う解釈で良いだろう。
そこで死ぬと虚無となって本当に無になってしまう。
死者の国の人々は見果てぬ場所へと彷徨う。
そう、そこが天国だと思っているからだ。
そして見果てぬ場所の入り口に居るクローディアスと対峙し殺そうとするが父親の最後の言葉である「許せ」の解釈がクローディアスを許せと思うスカーレットはクローディアスを殺せない。
そのクローディアスは天からの龍の化身によって雷鳴により虚無になった。
但し、見果てぬ場所の扉は封鎖されていてその先が本当に天国かどうかは不明だ。
最後は実はスカーレットは生と死の狭間に居て当時の中世にて蘇る。
新女王となったスカーレットは国の民に挨拶のスピーチを述べる。「争いの無い世界を実現する」
細田守がこの作品で伝えたかった事は「未来への希望」の一言だと私は理解した。
この作品の評価だが世界観はオリジナリティがあり良いが前半から中盤は少しテンポが悪く飽きる感は否めない。只、細田守は力が入っていたな。
善戦したが及第点と言った所だ。
芦田愛菜のスカーレットは流石の熱演で評価したい。
まぁ、首の皮が一枚繋がったが世間の評価は低い。
宮崎駿の後継者は新海誠との一騎打ちだが新海誠が優位なのは変わらない。





