六星占術。6つの星と、そのそれぞれにある〈+〉と〈-〉、合計12の枠に人間を振り分け、性格や運勢を調べる占術。細木数子さんがテレビに出て以降、広く知られるようになりました。
今回はこの12個の星が本当はどのような要素によって12個に振り分けられているのか、各星が各星たる所以はどこにあるんじゃっていうのを、全く新しい視点からパキパキッと説明しようかと思います。誰も知らず、また誰も興味が無い内容になると思いますが、この今まで知られなかった事実が誰かの新しい考えの礎になるかも知れないと思い、今回記事にしました。要点は太字で書いています。これらは六星や心理学哲学を勉強した人から見たら、トンデモな内容に見えることは間違いないです。しかし、新しい考え、新しい価値観とは、常にそういうものでしょう。
① 〈+〉と〈-〉の違いは何ぞ?
六星と言っても、金木火水天土それぞれの星に〈+〉と〈-〉があるから、実際は12星だよね~・・・というのは良く言われている事です。六星占術の元になったと言われている四柱推命、算命学等では、6つではなく最初から12個なのだそうです。で、この〈+〉と〈-〉の違いは何なんでしょう。違う違うと言われながらも、六星占術の記事で明確にどう違うのかを書かれているところを見たことがありますでしょうか(いいえ無いです)。 これ実はとっても簡単で、〈+〉は思考タイプ、〈-〉は感情タイプです。ユングのタイプ論を見た事のある人には説明不要ですが、「思考」は物事を論理的に捉える心の機能で、「感情」は好き嫌いや快不快で物事を判断する機能です。外界から入力される情報を、思考と感情のどちらで処理するかの違いです。〈+〉と〈-〉は、このタイプ論における思考タイプと感情タイプにほぼ相当(※1)します。同じ星でも〈+〉なら硬質、〈-〉なら軟質な印象を受け、両者の差は大きく、ハッキリしています。女性でも〈+〉なら頭が良く、男性に近い考え方をして、サバサバしています。一方感情タイプは話し方や表情が柔らかく、接しやすいです。感情タイプは感情的(ヒステリック)になりやすいの?と思われるかもしれませんが、そうではありません。感情タイプは感情をコントロールすることに長けていて安定しやすく、むしろ思考タイプのほうが感情の扱いに慣れておらず、いざという時に感情的になりやすいものです。
(※1)ユング心理学では男性の多くが思考タイプ、女性の多くが感情タイプだとしています。性別による思考感情の強弱と、社会的に要求される思考力感情力の差というゲタを履かせた結果、そうなるのです。ここではそれらのゲタを脱いだ純粋な状態での思考タイプ、感情タイプの話をしています。
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② 相反している「金火天」グループと、「木水土」グループ
多くの記事には、金星人は自由で華やかで社交的で、木星人は地味で知的で控えめ、まぁ正しいかどうかは置いといて、大体こんな感じで書かれています。このいくつもある両者の性質の差は、実は 『金星人は物事を客観的にとらえていて、木星人は主観的にとらえている』 という、たったひとつの要素によって生み出されているのです。物事の判断基準が自分の外側にあるのか、それとも内側にあるかということです。金星人と木星人の間にある特徴の差は、ユング心理学の「外向型」と「内向型」の差と完全一致しています。これを明言出来るのは、僕自身が霊合星人であり、自分自身の金と木と向き合った結果です。そしてこれは金と木だけでなく、当然、火と水、天と土にも当てはまっています。つまり、「金・火・天」は外向型、これらと相反する「木・水・土」は内向型です。
霊合星人として言えることは、この両グループは決して分かり合えないということです。同じヒトという種でありながら、まるで別の種族であるかのように、です。それほどに両グループの・・・と言うか、人と人との感性と考え方はかけ離れているものです。分かり合えない。だからこそ人は思いやりと尊重し合うことが大事なのです。(キリッ
霊合星人は外向と内向を持ち併せる強い星と思われるかもしれません。しかし逆に、外向と内向どちらにも支配される不自由な星とも言えます。金(霊)であれば、主観的にも客観的にも正しい論理しか認めたくないという特性(≒正論主義)を持つようになります。これが時に力となり枷にもなります。また性格面では明るさと暗さを同時に持つことから、理解されにくい性格になります。例えば僕はこういった硬い記事を書く一方で、かなりノリの軽い記事も書いています。どちらかが本当の僕なのだという事はなく、1人の人間の中に相反する性質が同居しているのです。こう理解しておくと、霊合星人の矛盾した性格を魅力に感じて貰えるかもしれません。
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③ 「金木」、「火水」、「天土」の3グループの違い
この3グループは、お互いに外向と内向として相反し合う、つまりお互いに霊合星を持ち合う組み合わせです。そしてこの3組はそれぞれ、他者と接する時、また自己を表現する時に、半意識的に何を重要視しているかの違いがあります。まぁ簡単に言うと、この3グループは、グループそれぞれに以下の精神的な指向性があるよ~ということです。①では外界からの情報をどう処理するかの話でしたが、この③では逆に、その処理した情報を発信する際の指向性についての話になります。
・金木=真 (知識・論理性)
知的さと、論理的な正しさが正義だと信じているグループ。。ベースが〈+〉の場合、金〈+〉は明るく賢い、社会で最も成功しやすい星となります。、木〈+〉は圧倒的な論理力と知識量を持つ賢者タイプとなります。ただ(特に)木〈+〉は感情のコントロールが不安定で、怒りに飲まれて独りよがりの論理に走る危険も持っています。金と木はベースが〈-〉でも、話し方が理路整然としていて頭が良く見られます・・・中でも控えめな木〈-〉は良妻賢母の・・・うんたらかんたら
・火水=美 (美しさ・芸術)
美しく有ること、美しく表現できることを是としています。総じて柔らかい印象を持ち、絵、デザイン、演技、歌手など、アーティスティックな方面での強いアドバンテージがあります。火〈-〉の場合は溢れる情感を表現することに秀でた、感性の塊のような表現者となります。火〈+〉の場合も、大胆な感情表現の奥に知性が見える、魅力的な性格になります。こちらは作詞作曲、スタイリスト、声優など、美を作り出す側としての適正があります。TV番組で「おバカ」の称号を貰ってる人は大抵火星人という、愛すべき星です。
・天土=善 (倫理・道徳)
あるべき物があるべき姿であること、正しくあることを求めるグループ(表現が難しいです)。この天と土、性質は対照的です。土星人は自らの内なる善を行動の基本とし、それを他者にも求めるため、他者を寄せ付けない毅然とした印象を与え、ともすれば頑固で独善的と思われてしまいます。土〈+〉は自らの理想を他者が実現出来ない事に対し、突然激昂して手がつけられなくなるようなケースがあります。六星占術を広めた細木数子さんは典型的な土〈+〉で、TV番組での話し方に土〈+〉の特徴が現れていると思います。対して天王星人は他者にとっての善を行動の基本とし、それを自身にも投影しようとするため、他者にとって寛容で愛にあふれた存在に映る(映ろうとする)のですが、ともすれば自身の考えを軽視し、優柔不断で、他者の言いなりになってしまう危うさも持っています。天真爛漫な天(-)に対して、天(+)はベースが思考型のため、頭を使った愛され方 (あざとさ) を感じさせます。天は+-関係なくとても接しやすく、友人をたくさん持っています。
お分かりの方もいらっしゃるでしょうが、この3つのグループは、プラトンの提唱する「真・善・美」に対応しています。僕は哲学には疎いのですが、プラトンは、人の中に神性を見出していて、真・善・美を体現することこそ、人の理想とする姿であると、神(のような存在)に至る道だと考えていたようです。プラトンが何故そのような真理に行き着いたのかは本当に不思議です。常人には見えない何かが見えていたとしか思えません。プラトンの哲学は、後発の多くの哲学とは全く違い、哲学なんて枠を超えた、人という種の存在の根源に迫るようなものであったと思います。
しかしこうやって見ると、人は真・善・美のうち、どれか1つだけを持って(持たされて)生まれてくるようです。それは即ち、1人では真善美をコンプリートするのは不可能であるということをも意味します。人というものは、足りない部分を足しあって初めて、本来の人として完成するのではないでしょうか。無数に広がるプリズムも元を辿れば1つの光になるように、無数の個性を持つ人間もまた同じという事なのかもしれません。
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