嘘 偽りなく
お正月以来
久し振りに
母の元へ行った。
母の顔が痩せて
表情に覇気がないのが
気になった。
あの時に
死んでいればよかった。
神様が生かしてくれた命
生きているってそういうこと。
生まれたのも
自分が決めて生まれたんじゃない。死ぬのも同じだよ。
黙って聴く母
人間は
たった一人で生まれて
たった一人で
死ぬんだよね。
母が 静かに云う。
そうだね。
親子であっても
夫婦だとしてもね。
沈黙が流れる
とても静かな時間
私は意気地がないから。
あんたみたいに強くないから
意気地なしで
つい嫌だ嫌だって言っちゃう。
ううん
嫌だって言っていいんだよ
私だから言ってくれてるんだよね。嫌なのは嫌だよ。
だけど
嫌だ嫌だって言って
何か変わるかな。
どう思う?
やがて 母が言った。
あんたに
おんぶに抱っこするのはやめる。
私は 自分で考える。
声が変わった。
その場に流れる
何かが 確実に変わった。
じゃあね
笑顔で
手を握り 施設を後にした。
嘘偽りなく
そのまま
私の言葉で伝えること
そして
母の手は
とても あたたかった。
今までがあるから
今がある・・・
様々な思いを
感じるままに









