今日は娘の、初めてのバレエ発表会の日でした。
市の大ホールでの発表会。
母の私はバレエ未経験なので、バレエ界の当たり前や常識が全くありません。
そのため、私も手探りしながら通わせています。
いちいち、なんでも聞かないと分からないし、分からないまま進んでいってしまうこともよくある。笑
それはさておき。
初めての発表会。ベビークラスの子どもたちは12:00に楽屋入りです。
そこからリハーサルを経て本番は18:00スタート。
解散は、20時?21時?くらいかな。
まず、初心者の私にはこのスケジュールに驚き。ベビークラスの子どもたちは、この長丁場に耐えられるのだろうか
(耐えられるんでしょう)
お腹が空いたときに、軽食を食べたりできるんだろうか、お茶はどのくらいもたせれば足りるんだろうか、などなど、私の心配も尽きず。
それでも本人は朝起きた瞬間から
『今日はバレエの発表会の日だー!やったー!』
と余裕な感じ。
午前中も、準備やシミュレーションに余念がない私とは対照に、のんびりテレビを観たり歌ったりしていました。
さて、自宅から車で30分の距離にある市のホールに出発しました。
車の中では大声で歌を歌いながら、超ゴキゲンに見えた娘。
ちょっとテンションが高い気もします。
ホールに着いて、案内の方が楽屋の場所へ導いてくれました。
真っ黒な重い扉。ここを通って楽屋へ行くのです。
ガチャ。
扉を開けると別の係の方が待っていて
『ここで(お嬢さんを)お預かりします』
急に緊張して娘は
『行きたくない、行けない、イヤイヤ!』
と隅っこに行ってしまいました。
あまりの雰囲気に、急に現実感が迫ってきて、緊張し始めた娘。
係の方は、「じゃあお母さんにお部屋まで行ってもらおうか。おばちゃんは消えるね笑」と、スッと行ってしまわれました。
ギュッてしようか?
大丈夫だよ、いつものみんながもう来てると思うよ、一回お部屋だけどんなんか見に行ってみよう?
あれこれ言ってなんとか手を繋ぎ、楽屋へ向かいます。
向かう途中の廊下のようなところでは、もうすでに年上の子たちのメイクが始まっていて、モニターにはステージでリハーサルをしている光景も映っています。
みんなどことなくピリっとしていて、早足で通り過ぎる大人やお姉さんバレリーナたち。
もう、非日常がすごい。
娘、びっくりしただろうと思います。
こんなに、たくさんの知らない人たちが、それぞれピリピリしているんですから。
それでも、楽屋の扉を開けるときに、ほんの少しお姉さん(それでも小学校低学年くらい?)が娘の背中を押して楽屋に促してくれ、あれよあれよという間に奥へ行ってしまう娘。
かろうじて『じゃあママ行くね!頑張ってね!』とだけ声をかけたけれど、もう私の顔を見ることなく行ってしまいました。
娘も不安やろうけど、私も不安。
帰りの車の中で、
あぁ、トイレの場所を確認してあげておけばよかったなぁ。分からなくて我慢して苦しい思いしないかなぁ。(お漏らししてしまったら・・・)
あぁ、水筒のお茶とは別にポカリスエットも鞄にいれておけばよかったかなぁ。
おしっこも、飲み物も、困ったときは周りの人の助けを求められるだろうか。
本当にもう、心配で心配で、涙が込み上げる私。
でも。
これが、人生だよなぁ。
みんな、一人でなんとかして生きていくのが、人生なんだよなぁ。
一人でできないこと、わからないこと、難しいことにぶち当たったときに、助けを待っていないで、自分から助けを求められる力。
それを身に着けながら進む、それの積み重ねなんだよな、人生。
娘よ、大きくなれ、力強くなれ。
人生に思いを馳せた、バレエの発表会(まだ始まっていない)です。