理学療法では、
部屋をぐるっと何周か歩いたり、
2本のバーの間を介助なしに伝い歩きしたり、
マットの上で寝た状態で足の屈伸運動をしたり、
後半、自転車マシンをこいだりもしました。
階段もあり、試験外泊の前には
自ら希望して階段を上り下りしていました。

反射神経や視線で追う訓練のためか、
ボールを使ったリハビリもしました。
バレーボールくらいのおおきさのボールを転がして、
手で取って転がして返す、という単純なものですが、
複視(ダブり)があるため、視点が定まりにくく、
追うのも必死です。

あとはベンチに座って、立っての繰り返しなど。。

歩くときの姿勢を取りやすいように
靴の中敷きを用意してくれたりもしました。

作業療法の方では、
複視の矯正の訓練を中心にリハビリを行いました。
線を何本か横に引いて、その線と線の間に
もう1本ずつ書いていったり…これは
左から右へ、視線を追う練習です。

スライムのようなかたまりを、左から右へ、
少しずつつまんで山を移動させるというのは
退院直前まで続きました。
これも視線移動の練習です。

作業療法のエリアでは、
RA患者さんたちがビーズ細工などをしていたりして
なかなかクリエイティブな欲求がふつふつと
してくるゾーンがありまして、
筆者も、革細工に挑戦しました。
あらかじめキットになっており切ったり穴をあける
必要はないもので、
小銭入れを作ったりしました。
皮は水で濡らすとやわらかくなって、
型押しでつける模様のスタンプのようなものが
あるのですが、
簡単に模様が付けられます。

洋ナシ型とかいてありましたが、スライムにしか
見えませんでした(笑)

他、リハビリのための道具で、
各面に違う色のついた積み木があり、
カードの絵に合わせて積み木を並べたりもしました。

筆者は右目の外転神経麻痺が最後まで残ったので、
右目で右の方を見るのが不得意でした。
そのため、リハビリの後半には、前述の積み木を積んで、
わざわざ見えにくい右前方の位置に置いて、
それの絵をその通り書いていく、
という訓練もしました。

円柱形の丸い積み木を右前方で積み上げたり、
患者に合わせていろいろやってくださってるのが
伝わりました。

リハビリは退院前日(土曜退院だったので金曜日)
まで続きましたが、
最終日には、
なんだか泣きそうになってしまいました。
ぐっとこらえて、1か月半お世話になった
リハビリの先生たちにお別れをしました。

その後、退院してからはリハビリも必要なく、
というか日常生活をしていくことでリハビリ、
というような形で、
特にリハビリセンターに通うことも
入院していた病院のリハビリ科に通うことも
ありませんでした。


どこか別のところで聞いた話ですが、
くも膜下出血で一瞬失ってしまった
脳の機能は、
1か月~半年以内くらいにリハビリすれば
また元に戻せるようです。

筆者の場合は運良く
後遺障害もほとんどなく回復したのですが、
くも膜下出血の患者さんで
脳梗塞なども併発してしまうと半身まひなど、
重い後遺障害が残ることがあるようです。
けれど、
人間の生きる力は絶大です。
周りの方も応援しながら、
ゆっくり、あせらずがんばりましょう。
昨日はできなかったことが、
今日できることもあるのです。
無駄だと思わず、信じて続ける力が大切です。




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