前回→■流れ■⑬最盛期(11)見え始めた光■2009.4.28-


さて、病室を移って、4人部屋。
東向きの窓側で、午前中は降り注ぐ初夏の日差しが
まぶしくて、レースのカーテンは閉めていました。

その暖かな日差しは、更なる前進へ、更なる回復へ
誘うようでした。

病室を移って何日かして、
ドレナージのところの傷口もふさがり、
ようやく入浴の許可が出ました。
入浴といってもシャワーですが。

最初は看護師さんの介助ありです。
車いすでシャワー室まで行き、
椅子に腰かけたまま、頭などは洗ってもらい、
自分でできることは自分でやります。

実に、1か月半ぶりの入浴…
20代前半女子としてはあるまじき行為ですが、
病気のせいでいろいろ「できない」ことが
できた中でもワースト3に入ることですね。

寝たきり状態でも、ストレッチャーのまま
入れるというのもあるそうですが、
手術前はとても、頭痛のせいでそれはかないませんでした。

何にしてもよかったです。

ゴールデンウィーク明けにリハビリも始めようか
という話も出ました。
リハビリの話はまたリハビリの項目で書いていきます。

寝たきり生活が終わることで、こんなにいろんな
おまけがついてくるのですね。

頭痛の方は、手術部位は切開したわけですから
切り傷と同様、後々まで痛みは残りますが、
頭部全般を覆っていたような痛みは
ドレナージを抜いたことで
ほとんど去っていきました。

異物効果恐るべしですね。


余談ですが、ひとつ、いいことがありました。
筆者は吉井和哉さんの音楽をよく聴いているのですが、
実は、新しいアルバムが3月18日にリリース
されており、
筆者が入院したのは16日深夜(17日未明)。
つまり、入荷日に入院。
ずっとずっと気になって、
意識混濁状態の時 親にもねだっていました(汗)

それを、彼からプレゼントしてもらい、
父にiPodを更新してもらって、
そしてようやく5月になって、初めて聴くことが出来ました。

中には、手術前もiPodに入れた映像で見ていた
「SNOW」という曲があり、
その中のフレーズで
「終わらすには終わらすには/まだ早いさ」
「真珠のように一個の貝から一粒だけの
 人間の魂はいったいどこへ帰るんだ?」
(吉井和哉「SNOW」より)

というのがあり、自分のその時の状況と重なり合って、
病床で涙した曲もありました。
この曲が自分の中でアンセム的な位置づけになろうとは、
初めて聴いた時には思いもよりませんでした。

普段聴いている音楽や、
テンションが上がるものなど、
とても心強い味方です。
また少し、元気になりました。

5月は、回復期の季節でした。





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