タイトルみたいな…せりふだったと思うのですが…
間黒男ことブラック・ジャック先生の一言です。


ふと、思い立ち、これを書いています。
人間の生きようとする力って、なんて健気ではかなくて、そして強いんだろう、って思います。

病は気から。
これ、ホントです。
どうなるかわからない、病気のことがわからない、
自分の病状がわからない、この先いつまで続くのか…

そんな不安は病気になれば誰しも持ちます。

でも、精神力ってある意味、立派な薬です。

今のこの痛み、苦しみは、いつまでも続くわけがない。
私もそう思いながら、今回、やってきました。
自分の病名すらよくわかってなかった時に。

手術のことを告げられた時、冷静を繕いながら、自分の状況を反芻するので精一杯でした。

でも、手術は、治るためにするんだから。

病状を心配して親がなかなか持ってきてくれなかったケータイに、彼からのメールは毎日入っていました。
手術の日の一言が、それでした。

医師を信頼するしかないし、それまでの対応でも、信頼の置ける先生でしたので、
手術そのものは、あまり怖くはありませんでした。
ただ、得体の知れない不安はありましたが…、
やはり、開頭という行為自体、果てしなく想像に及びません。

今も、頭開いたのにまだ生きてる、って少し不思議です。

術後も、実は血球数低下で感染の危機に陥ったり、なかなか消えない頭痛に、悩まされました。

でも、シャント術をしない、という提案を医師がしてくれた時。
彼は、治りかけの形跡がある水頭症の勢いがそのまま収まることに賭けました。
私もドキドキでしたが、でも、2日経ち、3日経ち、恐れていた意識障害もなく、明瞭な意識のもと、
初めて車椅子でトイレに行けた時、点滴のカテーテルが抜けた時、初めて座位でご飯を食べた時…

その時になってようやく、実感できた「生きてる」という安堵感。
初めて、負のオーラからプラスへ…視界が開けた時…

それまで諦めかけていた現場復帰も、急にくち惜しくなって泣いた夜…
そこから、どんどん転がるように病状は回復し、今や現場復帰も果たしました。

今病気と闘っている方も、どうか諦めないで…
信じる力が、未来を変えます。

心と身体は、やはり二つで一つ。どちらかが欠けても共倒れしちゃうのです。

前向きに、じっくり見据えて歩きましょう。道は必ず、自分の手の中に開けています。