脳動脈瘤の検査に重要な役割を担う、脳血管造影検査。
その実は、X線撮影です。
X線を透かさない造影剤(ヨード系薬剤等)をあらかじめ血管に注入しておくことで、動脈を浮かび上がらせ、血管の形をはっきりと捉えます。

ただし、筆者も、入院直後の検査では動脈瘤は発見できず、クリアになったのは、入院から2週間以上たった4月3日、2回目の検査でした。
このように、一度やっただけではわからなくても、何回か同じ検査を繰り返すことで発見できることもあります。
医師の判断に従いつつ、諦めずにチャレンジしてください。

なお、血管造影撮影としては、CTやMRI検査の際に注射などで造影剤を注入して行う方法もあります。こちらだとそれぞれの検査時間と5~10分程度でできます。


※実際に自分がやった検査の内容はその当時の意識の状態や
しばらく経ってしまったのもあり覚えておりません。
資料を見ながらまとめたものですので、
必ずしもこういう方法とは限りません。


時間●約1時間(止血等含めて)
麻酔●局部麻酔(または半身麻酔)
絶食●検査直前の抜食あり(当日朝を抜食)

●手順●
0、検査前に清拭や入浴等で体を清潔にし、検査着に着替える
1、検査室に入り脱衣、鼠径部の剃毛、バルーンをつける
2、検査台に手首固定(万一の微動、落下防止)
3、鎮静剤等で眠り、点滴もしくは注射から麻酔薬を投入。
4、大腿(だいたい)動脈に針を刺し、カテーテルを挿入して頭部の頸動脈や椎骨(ついこつ)動脈まで進め、造影剤を注入しながらX線撮影する
5、検査終了後、カテーテルを抜き、鼠径部を止血
6、更に鼠径部を圧迫して約6時間安静


筆者はこの検査と同時に、点滴を末端静脈から
中心静脈へ直接カテーテルを通す方法に切り替えるための
カテーテル留置も行いました。
それ以前、入院から2週間余りで20~30に上った
点滴針の跡…血管が細く点滴が入りにくいため
看護師さんたちを困らせていましたが、それ以降、
点滴が必要なくなるまでの約1カ月弱、点滴に困ることは
ありませんでした。
長期戦が予想される患者さんで点滴にお困りの方は
そういう方法があるということを
知っておいて損はないかもしれません。



★参考資料
最新版 病院で受ける検査がわかる本
高木 康・田口 進 /著
株式会社 法研 /発行
定価 1600円+税
ISBN 4-87954-467-1





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また更新が途絶えてしまっていました。
すみません。
先週から今週にかけて、お祭りに行ったり、
いとこの赤ちゃんに会いに行ったり、
先月の現場のバラシ(解体・撤収作業)に行ったり、
なかなか充実した日々です。
明日はお墓参りです。
母方のおじいちゃんは私が生まれる前に亡くなっているのですが、
お墓は谷中にあります。
東大の近くの下町でいいところです、
ただ、夏は暑いですが…。。
また少し更新が途切れたらすみません。

次回はまた流れに戻り、手術後からの様子です。
なかなか最盛期を抜けられなかった筆者。忍び寄る感染症の恐怖!
手術が終わっても別の痛みが…!!
術後の方がある意味壮絶でした。ぜひまたいらしてください。