「つれづれ句日記」

2024/6/15(土曜)

また曇る/梅雨時(つゆどき)なれば/諾(むべ)なるか

曇るにも/鳴く鶯(うぐいす)の/また悲し

南山(なんざん)の/頂き見えず/雲懸かり

雨雲(あまぐも)と/思はしきには/風もあり

辺りはと/靜かに鶯/高く鳴き

かなぶんも/飛ぶ季節にと/なりたるか

時に入(い)る/風や涼しき/梅雨空(つゆぞら)に

鶯よ/鳴くな鳴けばと/思ふには

夕陽射し/また鶯の/声高く

こちで鳴き/またそちで鳴く/鶯や

近きには/陽の折り返す/夏至もとや

風なきに/夕焼けの空/遠くにと

東京駅/大丸(だいまる)とても/変はりては

東京も/目まぐるしくも/変はるには

半月(はんげつ)に/少し膨らむ/八日月(ようかづき)