こんばんは、ジュリアン・アレクサンダーです。
あけましておめでとうございます。
2013年、皆様いかがでしょうか?
僕はまだよくわかりません。
年末年始は9連休でした。
おそろしく寒いということもあり、基本的には昼まで寝て、ほぼ外出せず家でだらだらするという恵まれた日々を過ごしました。
思うに、冬というのは本来そういう風に過ごすべきものなんだと思います。
熊やカエルが冬眠するように、人間も家でゆっくりしているべきなんです。
仕事するなんてもってのほか。
誰がそんな野蛮なことをし始めたんでしょう。
本当に下品。
という私は、明日10日ぶりに出勤。
死にたいくらいの絶望感をPASMOにチャージして電車に揺られるわけです。
とか何とか言いつつも、元旦は実家に帰り、最後は箱根に行ったりなんかしていました。
<元旦>
今年も毎年恒例、実家で父親手作りのおせちというか主にローストビーフを食べる催しがありました。

今年は、刺身、ホタテが多すぎ。

手前の白いのが2年連続登場の自家製ホタテのテリーヌ。

ハムと自家製ローストビーフ。

こういうのを自分で作るのはすごいと思うし、まあ美味しいんですが、
執拗に「どうだ?」とか「何が一番美味しい?」とか周りに評価を求め、
毎年毎年ほめられにくるのが非常に腹が立ちます。
だいたい毎年同じもの出てくるんだから、毎年ほぼ同じ味だっていう話です。
その上、少しでも他人がケチをつけたり箸が進まない品があったりすると、すねたりキレたり(完全に逆ギレ)してくるので非常に質が悪い。
正月からこんなに疲れるくらいなら、全然市販のおせちにしてもらったほうが良いのですが。

毎年のことですが、父は昼過ぎには泥酔してぐでぐでに酔っぱらい、デリカシーのない絡み方をしてきて本当に迷惑な状態になるので、最終的には叫ぶように浴びせられる「今夜は泊まっていけ」という言葉を思い切り無視して夕方には私たちは逃げるように帰路につきます。
これらトータルで毎年恒例というわけです。
<箱根>
昨日今日の1泊で箱根に行ってきました。

ロマンスカーで行ってきました。
行きはオレンジのやつ(LSEという型)です。
塔ノ沢まで歩きます。

昼ご飯は塔ノ沢駅の近くにある変わった蕎麦屋で天ぷら蕎麦を食べました。

蕎麦も美味しかったけど、特に天ぷらがうまかった。

食べログに、「舌よりも記憶に残る店」と書いてありましたが、まさにその通り。
店の人がとても親切で心が温まりました。
昼食後、塔ノ沢駅から箱根登山鉄道に乗ることに。

トンネルがかっこいい。

車両がかわいい。

塔ノ沢から大平台まで1駅だけ箱根登山鉄道に乗り、そこからはバスに乗り元箱根まで行きます。
向かった先はそう、箱根神社です。


「パワースポット」という言葉、本当にむかつきます。

そうですね、初詣というやつです。

もっとギャグがうけますように、ということと、2014年のワールドカップでウルグアイが優勝しますように、ということを神様にお願いして帰ります。
おっ、芦ノ湖ですね。

この日は曇っていたんで、富士さんは見れませんでした。
見たかったなあ、富士さん。
しかし箱根神社のあたりは超寒かった。
宿の人が、箱根神社のあたりと箱根湯本では6℃くらい気温が違うと言っていました。
6℃はいくらなんでも盛ってるな、とは思いますが、たしかに湯本はほとんど小田原なわけですから、一般的にイメージしがちな「箱根=山=雪=寒い」というのとは実際違いますよね。

さあ、今回の宿ですが、塔ノ沢にある福住楼さんという旅館にお世話になりました。

実はジュリアン、今回はここに泊まることが何よりのお目当てだったのです。

明治23年創業、重要文化財にもなっている建物、本当に素晴らしかった。

柱や梁や窓や障子等のそのひとつひとつに、丁寧に設えられた当時の技巧と、それを大切に守り続けている歴史を感じます。



いつでもOZ magazineからモデルの仕事をもらえるようにたくさん写真を撮らせてもらいました。




この宿は文豪が愛する宿として有名で、川端康成さんやら志賀直哉さんやらそうそうたる方々が愛宿とされたことで知られています。
今回僕が宿泊した早川沿いの「松二」という部屋は、この福住楼の中でも最も古い由緒ある部屋で、小説家の島崎藤村やKis-My-Ft2の北山君が宿泊した部屋だと女将さんが教えてくれました。
この部屋で島崎藤村は小説「春」を書き、この部屋で北山君は「もしもツアーズ」のロケを行ったそうです。
想像しただけで興奮してしまいます。
歴史に思いを馳せます。



障子、手が込んでますね。


箱根?? 待てよ? ていうことは、ジュリアン! 好きだね~!
カンの鋭い読者の方はそんな風にほくそ笑んでいるかもしれません。(もうホント意地悪なんだから!)
そうなんです、今回も温泉に入らせていただきました。

男湯に入りました。

小田急ロマンスカーのCM等、いろんな媒体に使用されている渋いお風呂、大丸風呂。

岩風呂には素敵なタイル画がありました。

クセがなく、熱いのに長く入っていられる、本当に良質な泉質でした。
夕食は素敵な懐石。
正月っぽいですね。

足柄牛のすき焼き、美味かった。

新年あけましておめでとうございます。

部屋に風呂やトイレや洗面所はありません。
部屋の鍵もかかりませんし、お土産の売店なんてありません。
いわゆる「快適」を求める人は、もしかすると不満を感じてしまう宿かもしれませんね。
ただ、僕はとても素敵な宿だと思いましたし、これからも変わらないでいてほしい。

部屋も風呂も料理も、本当に素晴らしい。
帰りもロマンスカーで帰ります。

帰りは新しいやつ(VSEという型)です。

新しいロマンスカーは本当に快適です。
というか、正直、LSE(古いモデル)とVSE(新しいモデル)の快適度が違いすぎて、同じ値段なのは問題だろというレベルです。
ロマンスカーに乗る方、悪いこと言わないので時間遅らせてでもVSEかMSEにすることをオススメします。
ついさっきまで、福住楼に泊まり「古いものの良さ」を語ったくせに、今度はロマンスカーで古いものをこき下ろす。
自分の二枚舌に本当にげんなりします。
帰り、ロマンスカーの車窓から富士さん見えたよ。

それではお腹もすきましたので今日はこのへんで。
ラーメンでも食べにいってきます。
おやすみさい。
ジュリアン