昨日のニュースで国土交通省が、JR東海に対してリニア中央新幹線の建設を指示し、これにより3年後の2014年度に着工し、着工から13年後の2027年に東京名古屋間が、同31年後の2045年に東京大阪間が全面的に開通する見通しになったというのが流れた。

新幹線の最高速度が300キロ程度なのに対して、リニアは500キロを大きく超える速度を誇り、最短120分程度かかっている新幹線の移動と比べて半分程度の67分で東京大阪間を結ぶというのだから、和歌山発で考えれば快速電車で難波に行く程度の時間という凄まじい短時間ぶりだ。

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ただ、都市部で用地確保の問題から大深度地下を通すという話もあり、建設費用も建設期間も壮大なもので、よく考えれば予定通りに34年後に東京大阪間が開通したとしても、私は83歳にもなっており私の分を含む大量の税金を投入して作る次世代列車の恩恵にはあやかれるのか微妙な状況である。

私が生まれて2年後の昭和39年に開通した新幹線、私は開通から3年後くらいに利用させてもらい、当時高知県某村に生まれ育ったど真ん中の田舎ものの少年だった私は、その近代的な乗り物や食堂車で食べたチキンライスの美味しさに感動したのも随分昔の話となる。

あれから数十年が経ち、今や鹿児島から青森まで新幹線は延伸され、多くの人を快適に輸送してきたのだが、更に数十年後、リニアの開通に伴って役割を終え始めるとするならば、まさに新幹線は私の人生と重なっているわけで、大きな時代の流れを感じずにはいられない。

仮に生きていたとして、今と比べて好奇心や感受性といったものは相当鈍っているのだろうが、リニアモータカーは83歳の私に感動を与えてくれるのだろうか。


 ・・・おの・・・