高濃度の汚染水が海上にまで流れてしまっている状況で、汚染は更なる拡大を続けているようだが、ほっとけばどんどん加熱する核燃料には冷却が不可欠であり、熱交換器なんて上品なもので冷却するにはまだ当分時間がかかりそうで、注水による原始的な冷却が行われ続けている。
ただ、相当に原発の破壊は進み、冷却用に注水した水が大量の高濃度汚染水になっており、この処理について放射性物質を取り除く方法があるようにも報道されてはいるものの、原発問題が一区切りするころにはどうにも処理できないような汚染水が大量に残されるような気がしてきた。
安定した状況で冷却を続けることが出来るのなら、当面の危機はなくなるのだろうが、今ある機材では何とも不安定で、結果として注水冷却による高濃度汚染水が増え続けている。
全く素人考えだが、効率よく冷却することが出来、冷却後は爆発の危険の無い炭酸ガスが発生するだけのドライアイス冷却なんていう発想はないのだろうか。
勿論大量の炭酸ガスが発生するので、密閉された空間で行うのには工夫も必要だろうが、既に建屋が破壊されてしまってオープンスペースになってしまった炉などでは特に工夫もなく使用出来そうだし、炭酸ガスによる酸欠のリスクも高濃度汚染水による被爆のものよりははるかに回避は容易である。
勿論一気に大量にというのでは、原子炉に負担が大きく新たな損傷のおそれもあろうが、溜まった水を様子を見ながら少しづつ冷やせば何にも問題ないのではなかあろうか。
この冷却問題も含めて、様々な技術を持った人や国から支援の声は上がっているようだが、失敗した時の政治的配慮からか極めて保守的な選択がなされているように思えてならない。
平時の守り的発想を捨てて、もっと大胆且つ迅速に有効な手段を積極的に取り組まないと、結局最悪の選択になってしまうような気がする。
・・・おの・・・