既に多くの報道がなされご存知の方も多いと思うのだが、栃木県鹿沼市の国道で18日朝、登校中の小学生児童の列にクレーン車が突っ込み児童6人が死亡する痛ましい事故起こった。

運転していた男(26)は、呆然としたままクレーン車を降り、どうしていいのか分からない様子でフラフラとあたりを歩き回るだけだったというのも事故の凄まじさを物語るものがあり、間もなく駆けつけた警察官によって自動車運転過失傷害容疑で逮捕された。

逮捕後の取り調べに対し、男は
「人をはねたかどうかは覚えていない。」
と話していたというが、目撃証言によれば
「ハンドルを抱えるように寝ていた。」
という。

居眠り運転なのかと思ったが、この男がクレーンを運転し始めた職場は事故現場から900メートルだということで、車の運転を始めて900メートルで居眠り運転というのもいかにも不自然である。

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秋葉原で無差別殺人を起こした犯人の年齢は25歳と奇しくもこの男性に近いものがあり、対向車線のまだ向こうの集団登校している児童の列に突っ込んだ今回の事故を考えれば、意図的な殺人かとも思えてくる。

その後、原因についてどのように報道されるのか気になるところだったが、今日のニュースで
「持病の発作を抑える薬を飲み忘れていた。」
と供述していることが報じられ、癲癇(てんかん)の持病を持つ男がその発作を抑えるために毎日飲み続けている薬を飲み忘れてクレーンを運転し、その結果、運転中に発作が起きてこの事故につながったというところあたりが真実のようだ。

癲癇は昔からある激しい発作を伴う病気で、人口の1パーセント程度が発症するといわれており、決して珍しい病気ではない。

私がこの発作を初めて見たのは高校の時の期末試験の時で、私の前の席の男子が突然椅子から崩れ落ちたかと思うと激しい発作襲われてしまい、私自身も何が起こったのか判らず混乱したのだが、狼狽する試験官の先生の姿は今でも覚えている。

数年前には、職場で同僚が発作に襲われ、癲癇の発作だからすぐにおさまると思いながらも、居合わせた職員の多くは癲癇に対する正確な知識を持ち合わせておらず、仕方無しに救急車を呼ぶことになったこともあった。

歴史のある病気なので、症状を抑えるだけでなく根治のための特効薬にそろそろ登場願いところだ。


 ・・・おの・・・