2月27日に京都大の入試問題が、試験時間中にインターネットの質問掲示板に投稿され、
同志社、早稲田、立教
の3大学でも同様の不正があったと報じられ、大きな波紋を呼んでいる。
同志社、早稲田、立教
の3大学でも同様の不正があったと報じられ、大きな波紋を呼んでいる。
情報社会とはいえ、試験中にその回答がインターネットに流れるなんて、少し前なら想像すら出来なかった状況なのだが、今回広く一般向けの質問サイトであるヤフーの知恵袋を利用したから発覚しただけで、もっと緻密に不正をしようと思えば出来る状況にあったのは間違いない。
特定の受験者に答えを教えようとすれば、問題入手役の受験者が問題を撮影し、トイレにでも行って外の人間に画像を送って、特定の受験者にメールや電話で答えを教えることはそう難しいことではない。
試験会場でメールなんて目立ちそうな気もするが、メール読み上げソフトもあろうし、イヤホンを使うのなら電話を受けて答えを読み上げてもらえば簡単な話である。
イヤホンは目立つようでも、袖や襟から出して手で耳ごと被えば、全く目立つことなく音声は聞けるのであろう。

共犯者の数を減らそうとしたのか、知り合いに兄弟の試験を簡単に解けるような頭のいい人がいなかったのか、今回は知恵袋という広く一般に知られているサイトを利用して、運良く回答してくれる人は見つかったものの、不正受験であろうことが発覚して問題となった。
共犯者が絶対いるのかといえば、例えば名刺認識ソフトみたいな、字を画像としてでなくダイレクトに文字として認識できるソフトがあって、予め質問サイトへの質問の下準備をやっていたら、これまた目立たず投稿することも可能なのかもしれない。
組織的な犯行ならヤフー知恵袋なんて公(おおやけ)のサイトを使うはずもなく、個人かせいぜいもう一人共犯者がいるくらいの小規模な不正だとは思うのだが、こういった行為が犯罪かといえばすぐに犯罪だと断言できる人も少ないかもしれない。
公のインターネットサイトの投稿したから問題となっているが、カンニングをして刑務所に入った人など聞いたことがないので、世間で大騒ぎしているからどうにかしないといけないと思いつつ、警察など捜査機関も法律的な整理が大変なのだろう。
ここまでの事が起こるとは思ってなかったのだが、私の会社でも入試試験があって、人が足りないときなど私も試験官のお手伝いをすることもある。
そして、この試験中にトイレに行きたいと申し出る受験者もいるので、トイレでメールをしたりネットで調べちゃったら問題を不正に回答することが出来ると思い続けてきたのも事実である。
マークシートなんかだと、頭のいい偽受験生を100万ほどで雇ってきて、トイレに行くなり早い時間で回答を提出して退出するなどして、誰かに答えをメールや電話で教えることは非常に容易に出来るはずだだし、不景気の生涯賃金を考えれば100万円は激安価格だし、多くの人が共犯を買って出るであろう金額でもある。
真面目な受験生のためにも、優秀な人をしっかり採用するためにも、この高度情報化社会の受験体制の見直しをお願いしたいところだ。
※画像は腕時計型携帯電話らしい。
・・・おの・・・