今回は中3の面談で話した内容等です。

 

とその前に。

 

うちの塾は多くが紹介による入塾で、

学年ごとに男女比率や通っている学校に偏りがあります。

偏りがあると心なしか将来の進路にも偏りがあるようにも感じます。

 

以前からずーっと思っていることですが、

中学生で進路を決めるって実はすごい決断力なのではないかと。

 

例えば、小学校の時にプロ野球選手に出会ったことがきっかけで、

プロ野球を目指して猛練習をし、高校野球の強い高校に行って・・・

例えば、幼稚園の先生が大好きで、その先生みたいになりたいと思い、

進学して幼稚園教諭免許を取得する・・・

 

 

プロ野球とかは結構極端な例ではありますが、

幼稚園の先生であれば、幼稚園教諭免許2種が必要で、専門学校や短大、

幼稚園の園長先生であれば、幼稚園教諭免許1種が必要で、大学や大学院、

といった進路が必要なんだそうですよ。

漠然と『幼稚園の先生』と言っても、大学に行かなきゃいけないケースもあるわけです。

 

他にも資格が必要な仕事はたくさんあり、

その資格を取得するためには大学に行かなければならないものや、

大学に進学しておくととても有利になるものがあります。

(その逆もしかり)

 

そのレールに乗っかっていけばその仕事に就ける(可能性が高い)わけですが、

さまざまな障害があるでしょう。

 

一番の障害は、

 

 

「やっぱやーめた」

 

 

となることです。

仙台に初めて来た2005年12月。

当時長町に住んでいたためJRで南に向かう電車に乗りさえすれば帰れるのですが、

よくわからずに、

うん、南の方っぽい地名だと「小牛田行き」の電車に乗った22時台の寒い雪の夜。

気づいたときの戦慄たるや・・・

 

これが進路においては、

「え、これから必要のないものを勉強しなきゃいけないんだ・・・」

とか

「今から違う道へ行くにはこの学校じゃダメじゃん・・・」

となると大変なことになりますよね。

だからこそ、方向性が決まっている人こそいろいろ質問します。

(そういった意味では私の面談は面接のような質問が多いかもしれません・・・)

 

 

前置きはここまで。

 

で、

 

今回の面談でも、進路の方向性について確認しています。

その際に具体的な資格や職業が出てきたときには、さまざまな話をします。

・以前の塾で工業系に進んだものの、大学に行こうと思ったら受験科目が足りないことに気づいた

・幼少期からその職業に進むべく頑張ってきたが、最後の最後で国家試験で落ちて内定が取り消しになった

・いろいろ調べてみたけど、「○○(資格名)、宮城、『求人』」で調べたら△△の仕事ばかりだった(それじゃない・・・)

そういう話をしても揺るがないのであればいいかなと。(ある意味圧迫面接)

思っていたのと違う、頑張り続ける自信が持てない、気が変わる可能性の方が高い

こういった人で専門コースがある高校志望だったら進路はもうちょっと考えた方がいいかなと。

当然逆のケースもあるのは間違いありません。

普通課に行っても学校がちょっとイメージと違う、授業が・・・とかいろいろな理由で退学だってありえます。

 

いろんなリスクも含めた情報を持って、

そのうえでしっかり家族と話し合って決めてもらいたいですね。

 

そういった進路決定には、どんなものでも全力で応援します。