慶:しかしまあ冬も大分長けてきたね~。ついこの間まで夏だったと思ったらもうセンターまで残り約一ヶ月ときたもんだ。
早:いやいや、たしかに早かったね。予備校生なんかだともう二学期の授業も終わって、模試も大体終わって、あとは冬期講習を乗り越えた頃にはもう本番が始まっているからね。
慶:あとは慶應受ける人は大晦日に代ゼミで慶大プレがあるな。しかしそれにしても一体全体なんだって大晦日に慶大プレなんだろうな。
早:たしかにな。ま、年末も気を抜くなってことなんだろうな。
慶:大晦日と言えば毎年K-1やってるけどよ、おれが高校生のときたしか慶大プレで大失敗して帰ってきて落ち込んでるところに、相撲からK-1に転向した曙がボブサップと戦ってたんだ。心の中で「俺は今日の模試で失敗したけどお前は頑張れよ曙」って応援してたんだけど、試合始まって直後にもう目も当てられないくらいの大敗して、なんだか夢も希望もなくなったよな。それで一年浪人して次の年の大晦日に慶大プレ受けたらまた失敗して、帰ってきたら俳優の金子がK-1で戦っていて、今年こそ模試で負けた俺の代わりに勝ってくれって思ってたらまたまた悲惨な負け方してたんだよな。あのときはほんとに夢も希望もなかったわ。
早:それはつらかったな。
慶:第一大晦日に受けてもデータ返ってくるのが一ヵ月後だからな。失敗した場合は取りに行かないほうがいいかもな。
早:まあ本番直前でE判定なんか出たらショックだろうね。笑
慶:それはともかくとして。みんなここまでほんとによく頑張って勉強してきたよね。おれも大学1年から3年間塾講師みたいなことやってきて、毎年この時期受験生たちの発する緊張感や不安と期待の入り混じったような独特の雰囲気がすごく伝わってくるんだけれど、ぜひその不安や緊張をモチベーションに変えて残り少しの時間死に物狂いで頑張って欲しいです。
早:そうだね。本番まであとわずかなので最後まで諦めないで頑張って下さい。これは僕の個人的意見ですが、大学進学という一つの目標のために受験生たちが必死に、それこそ食事や睡眠時間まで削って勉強してる姿って本当に素晴らしいと思います。いろいろな犠牲を払ってまで何かに打ち込む姿はすごく心打たれる。たしかに学歴偏重社会だなんだって世間に叩かれることはあるにしても(ぼく自身も受験なんて若者を苦しめるシステム自体に常に苛立っていました)、そこでみんなが積み重ねている努力と、そこで鍛えられる精神は否定できないと思う。
慶:全くその通りだね。そして長い冬が明ければ必ず春はやってくる。辛くなったときは、来年の自分が今頃憧れの大学の門を意気揚々とくぐっているところを想像するんだ。心機一転した学生生活、新たな友人、サークル、合コン三昧な日々(笑)。
ここまで頑張って勉強してきたことは自分が一番よくわかっていると思うし、そんな自分の努力にこたえてあげれるのもやっぱり自分だ。月並みな言い方になってしまうけれど、努力は自分を裏切らない。残りわずかだけれども、ここで気を抜かないで最後まで突っ走ろう。
早:もしかしたら受験本番のとき、緊張で手ががくがく震えてくるかもしれない。もし失敗したらどうしよう、なんてことまでふと脳裏によぎるかもしれない。でもそんなときは試験会場でいままでの一年間を振り返ってみよう。暑い中毎日自習室に通って夜まで勉強していた夏の日々、勉強生活にも慣れ帰りの電車の中で単語帳をめくる秋の夕暮れ、勉強の合間に友人たちと語らい合った不安や大学への期待。模試で一点でも多くとるべく開始ぎりぎりまで復習に余念のない吐く息も白む冬の朝。これら全て血のにじむ努力とともに積み重ねてきた思い出だけがみんなの心をきっと支えてくれる。
慶:ゴールはもう目と鼻の先です。今から何か特別なことをしようとするのでなく、ここからは今までに確立してきた自分なりの勉強のリズムを崩さないで、できるだけ安定した規則正しい生活を心がけよう。
早:ぼくたちにできることなんてなにもないけれど、今この瞬間も頑張っている受験生たちにとって少しでも励みになれればと思って陰ながら応援しています。受験生のみなさん、あと少しです!ぜひ頑張ってください。